FAQ
すごろくの内容
- 「うなぎいきのこりすごろく」は、ウナギが生まれた後から産卵までの過程を追っています。
- ウナギが増えるのは産卵のときですので、すごろくの中にウナギが増える場面は含まれません。
- 産卵場まで帰ってきたウナギが卵を生むと、次の世代のウナギが増えることになります。
- 次の世代を生み出すことのできるウナギがたくさん産卵場に帰ることで、ウナギを増やすことができます。
- 「レプトセファルス」とは、ウナギの幼生のことです。
- ウナギは海でタナゴから生まれた後、葉っぱのような形になります。
- 海流に乗りやすくなるためだと考えられていますが、この、葉っぱのような形をした状態のうなぎを「レプトセファルス」または「レプトセファルス幼生」と呼びます。
- その後、沿岸域に近づくと葉っぱのような形から細長いウナギの形に変化します。
- まだ色素がない段階は「シラスウナギ」と呼ばれ、この段階で河口に進入します。
- その後色素がつくと「黄ウナギ」と呼ばれるようになり、成熟を開始して産卵場へ向かう時には胸びれや背中が黒くなって「銀ウナギ」と呼ばれるようになります。
- 成長に伴って見た目が変わるので、呼び名も変わります。
- ユスリカとは、ユスリカ科に属する昆虫の総称です。
- 夏の夕方には、たくさんのユスリカの成虫が集まる「蚊柱」を作ることがあります。
- ユスリカの幼虫は「赤虫」と呼ばれ、水の中で成長します。
- 赤虫は小型のウナギを含む様々な魚の餌になるだけでなく、釣り餌や観賞魚の餌としても販売されています。
- なお、人間の血を吸うヒトスジシマカやアカイエカはカ科に属しています。
- ある川に別の川が流れ込むとき、「別の川」を支流といいます。
- ある川が別の川と別れる時には、「別の川」を分流といいます。
- 分流は、洪水を防ぐことや水田に水を引くことを目的に人工的に造られる場合と、三角州といって河口近くにたまった土や泥によって川が分かれる場合などに見られます。
- このすごろくでは河川の上流で分流が起きていますが、このような現象は、自然界には多く存在しません。
- すごろくに描かれているのは、ウナギの一生を説明するために作られた、想像上の川です。
- ウナギが減少する理由には、過剰な消費(とり過ぎ、食べ過ぎ)、河川や河口域など成育場環境の劣化、産卵場のある海洋環境の変化などが考えられます。
- このうち、すごろくでは主に消費と成育場環境の劣化を取り上げています。
- これらウナギが減少する要因のうち、どの要因がどの程度の重要性を占めているのか、その詳細は明確にされていません。
- このためこのすごろくでは、人間が関わる要因による減少と、関わらない要因による減少が、おおよそ同程度になるよう設計されています。
- 世界には16種のウナギの仲間がいます。
- もっと細かく分けると19種類になります。
- 南極大陸をのぞく、世界中の5つの大陸全てにウナギの仲間が生息しています。
- このうち、もともと日本にいるのはニホンウナギとオオウナギという二つの種です。
- ニホンウナギは北海道を除く日本全国に、オオウナギは奄美大島や沖縄など南西部に生息しています。
- このすごろくはニホンウナギのことを説明するものですが、ほとんどの部分で「ウナギ」と省略した呼び方をしています。