ワークショップで使用する


ここで紹介するのは、あくまでもワークショップの一例です。
指導に当たられる方の創意工夫で、様々な形式での利用が可能です。


『うなぎいきのこりすごろく』は、「ウナギの減少」という社会的な課題について、
 

課題の認識

現状の把握

対策の立案
 
という順序で解決策を考えるワークショップです。 使い方によって多様な学習効果が考えられますが、ここでは
  • 90分間で行う場合
  • 45分間で行う場合

の2通りの使用例をご紹介します。
 
お勧めは、時間をかけて内容を理解できる90分間のものです。
時間は目安ですので、場合に応じて多めに時間を取ったり、短くまとめたり、工夫しながら運用してください。


すごろくには、ウナギの個体数が減少する要因として、

  1. 漁獲や環境改変など人為的要因
  2. 被食や餓死など自然的要因
  3. 外来魚による捕食、隠れ場所のない場所での被食など、両者が融合した要因

があります。
 
すごろくの後に記入する「まとめシート」では、人為的要因と自然的要因を区別したのちに「どうしたらウナギを増やせるのか?」という問いについて考えます。
 
ウナギを増やすための対策は、主に人為的要因に向けられることになるでしょう(かと言って自然的要因に向けた対策は間違い、ということではありません)。この時、人間の経済活動とのバランスを考慮することが重要になります。
 
「まとめシート」で考える、ウナギを増やすための対策に「正解」はありません。課題の認識、現状の把握、対策の立案というプロセスと参加者同士の対話を重視し、参加者が考案した対策に優劣をつけないようにすることで、自主的な学びにつながることが期待されます。

参加者


  • 対象:小学4年生以上
  • 人数:1つのすごろくを3〜6名のグループで行います

ファシリテーター


役割

  • 時間通りにワークショップを進めること
  • ルールに従ってすごろくが行われるように各グループを補助すること
  • 各グループのディスカッションがスムーズに進むように適切なアイスブレイクや議論の介入を行うこと

などが想定されます。
 

人数

人によりますが、1人のファシリテーターでおよそ6グループ程度のワークショップを進行させることができます。グループ数が多くなると、ルールに関する質問などへの対応が難しくなるため、ファシリテーターを補助する方がいた方がよりスムーズに進行できます。