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2009.07.01(2018.06.27 更新)

【自然しらべ2009】しらべ方と調査マニュアル

調べる対象:湧水

調査マニュアルダウンロード

 自然しらべでは、毎回テーマにそった調査マニュアルをご用意しています。マニュアルに沿ってわかったことを記入していくだけで、どなたでも簡単に自然しらべの調査にご参加いただけます。探し方や見分け方など、わかりやすい図や写真もたくさん入っています。

参加マニュアル

調査マニュアルA4版4ページ:(PDF:930KB)

湧き水のようす、湧き水でみられる生きもの、湧き水と人のくらしとのかかわりについて調べる調査票です。
湧き水をみつけやすいところのヒントもたくさん載っています。

 

湧き水の見つけ方

初級編 インターネットや図書館を利用する

インターネットや図書館、近くの役場・観光協会などで、湧き水の場所がわかる情報がないか探してみましょう。「湧き水マップ」などの資料がつくられている地域もありますので、それらを手がかりに出かけましょう。地図や景色をみているだけではわからないことも多いので、失礼のないように近所の人にたずねてみましょう。

 

中級編 地形図を手に入れる

国土地理院が発行している1/25000の地形図を、インターネットや本屋さんなどで入手しましょう。そして、川の流れや等高線をたどりながら、水が湧き出そうな地形の特徴をもった場所をみつけ、探しにいってみましょう。窪・久保・沢・谷・水・川・池・井・寺などがついている地名も手がかりになります。お寺や神社、古くからの農家があるところに出ていることも多く、境内や道ばたにある看板や碑などに紹介されているところもあります。

 

上級編 古地図を手に入れて、推理してみる

日本地図センターが発行している古地図や古い絵地図を入手しましょう。今は無くても、田んぼやため池など、かつて水を使っていた場所をその地図からみつけ、今の地形図と見比べながら見当をつけた場所へ探しにいきましょう。坂道が多く低いところを川が流れている地域は、今も湧き水があるかもしれません。

持ち物
マニュアル、地図、デジタルカメラもしくはカメラ付携帯電話、筆記用具、温度計(もしあれば)

 

湧き水をみつけやすいところ

A.台地や段丘の崖沿い
台地や段丘とよばれる段になった地形の、崖の下や中腹。
ときには、台地の上から湧き出ている場合もある。
東京・武蔵野台地、広島・世羅台地など。
B.丘陵地の谷間(谷戸)
田んぼのある谷間の一番奥で、斜面に上がり始めるところ。
※真上から見た図
C.扇状地
山のすそ野に広がる扇型の土地のへりにあたるところ。
黒部川下流の黒部川扇状地、北アルプス山麓の安曇野など。
D.火山の山麓
溶岩が流れて固まった層や岩盤の割れ目があるところ。
富士山山麓の柿田川・忍野八海、利尻山・鳥海山・阿蘇山の山麓など。
E.山・峡谷
山のふもとなどにある小さな崖の下。湧き出た水が、湿地や滝をつくることもある。
愛知・葦毛湿原、東京・高尾山など。
F.石灰岩地域
地下の鍾乳洞や、石灰岩が隆起してできた島のへり。
岩手・龍泉洞、山口・秋吉台、沖縄の島々など。

 

湧き水の写真をとろう

みつけた湧き水のようすを写真に撮り、1か所につき、つぎの4枚の写真を選んでください。

水が湧き出ているところのアップ
例:小さな崖の下
湧き水を中心とした風景
例:崖になっている
湧き水が流れていった先のようす
例:幅十cmの流れになっている
人のくらしとのかかわりがわかる場面
例:神社になっている

 

湧き水の写真をとろう

※2009年の募集は終了しました。たくさんのご応募ありがとうございました。

  • みつけた湧き水1か所につき、1枚の調査票を書いてください。調査票は調査マニュアルに入っています。
  • お一人何か所でもけっこうです。みつけた湧き水1か所につき、調査票1枚と写真をセットにして、以下のいずれかの方法でお送りください。

 

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