NACS-J自然観察指導員災害保障保険制度

1.この制度の主旨

NACS-J自然観察指導員の方々が、野外で自然観察会･調査･研究に従事する際、安全対策についてはすでに万全を期しておられる事と存じます。しかし、事故防止対策を講じたにもかかわらず、不幸にして偶然な事故が発生しないとも限りません。

また、最近の権利意識の向上や賠償金額の高額化にともない、万一偶然な事故により参加者およびその他の第三者の身体、または財物に損害を与えた場合には、多額の損害賠償金を負担しなければなりません。

このNACS-J自然観察指導員災害保障保険制度は、このような活動中の事故を救済し、安心して活動ができるよう、総合的に保障される設計がなされており、これを一括して採用し安全対策の一環とするものです。
 

2.この制度の概要

（1）保障される人
新規登録するNACS-J自然観察指導員と継続登録しているNACS-J自然観察指導員。

（2）保障される期間
NACS-J自然観察指導員講習会に参加すべく出発した日よりNACS-J自然観察指導員として登録更新をしている日まで。
保障を受けるには指導員継続登録料を毎年お支払いいただくことが必要です。

（3）保障される事故
NACS-J自然観察指導員の方々が国内において、3.の各種業務に従事中に参加者およびその他の第三者の身体または財物に損害をおよぼし、法律上の損害賠償責任を負った場合や、指導員自身がケガをしたり死亡したような場合に保障されます。

3.NACS-J自然観察指導員の行なう各種業務

（1）自然保護を目的として行なう各種調査
（2）自然観察会
（3）自然教室
（4）研修会・講習会など

※ただし、本来の職務、業務に従事している場合（労働災害が認定される場合など）や有償の場合を除く。

4.この制度で支払われる保険金額

（1）損害賠償責任事故
業務に従事中のNACS-J自然観察指導員の方々が管理監督の不手際や指導誘導のミスなどによって参加者やその他の第三者の身体や財物に損害を与え、法律上の損害賠償責任を負った場合。

■保険金額（てん補限度額）

上記の金額を限度として

• 被害者に支払うべき損害賠償 （治療費・入院費・通院交通費・付添看護費・慰謝料・物の修理代など）
• 損害防止軽減の為に必要な応急手当・護送等の費用
• 訴訟になったときの争訟費用・弁護士費用

などが支払われます。 ただし、対人・対物ともそれぞれ1事故につき自己負担額は1,000円です。

（2）傷害事故
業務に従事中のNACS-J自然観察指導員の方々が急激かつ偶然な外来の事故でケガをしたり死亡したような場合（観察会参加者は対象となっておりませんのでご注意下さい。参加者の方へは別途傷害保険への加入が必要です。）

■保険金額（1名につき）

5.この制度で対象とならない主な事故

（損害賠償責任事故・傷害事故　共通）

• NACS-Jおよび加入者の故意による場合
• 戦争、変乱、暴動、労働争議、政治的または社会的騒じょうによる場合
• 地震、噴火、洪水、津波、などの自然変象による場合
• ピッケル、アイゼン、ザイル、ハンマー等の登山用具を使用する山岳登はん（高度制限はなし）、スキューバダイビング（スノーケリングは除く）など、その他これらに類する危険な運動

（前記のほか損害賠償責任事故の場合）

• 加入者が3.の各種業務に従事中の使用人の身体の障害について負担する賠償責任
• NACS-Jおよび加入者が所有・使用もしくは管理する航空機・昇降機または自動車に起因して負担する賠償責任

（前期のほか傷害事故の場合）

• 自殺行為、犯罪行為、闘争行為による場合
• 脳疾患、疾病、心神喪失による場合
• 他覚症状のない頚部症候群(いわゆるムチウチ症)または腰痛

6.加入費

NACS-J自然観察指導員　1名につき　年額　300円

7.加入費の納入方法

1. NACS-J自然観察指導員として新しく登録された人は、初回登録手数料の中に、制度加入費300円が含まれています。
2. 既にNACS-J自然観察指導員として登録されている人は、毎年登録料の納付と同時に、制度加入費として300円を納付することとします。

※NACS-J自然観察指導員登録申請書を提出された方は、この制度に自動加入されたことになります。

8.万一事故が発生した場合

1. (株)甲南保険センター（下記）まで事故の概要を速報ねがいます。
   事故の日時・場所・原因・状況、被害者の氏名・指導員登録番号・年齢・住所など
2. 保険金請求の手続きにつきましては、事故速報をいただいた時点で係がくわしく説明いたします。