2023.12.22(2023.12.25 更新)
大磯で砂浜ムーブメント!地域の子どもたちと生きものしらべやビーチクリーンのアクションに取り組みました
株式会社バイオーム、株式会社ピリカ、こくみん共済coop、株式会社サニクリーンなど
対象:一般市民ファミリー子ども学生
貢献:砂浜ムーブメント自然の守り手拡大SDGs愛知ターゲット
日本自然保護協会(以下、NACS-J)は、多くの企業や団体の皆さまと連携して、自然海岸の減少や海ごみの問題など、海や砂浜が直面している課題の解決を目指して「全国砂浜ムーブメント」(以下、砂浜ムーブメント)を主催しています。
神奈川県中郡大磯町にある照ヶ崎海岸で、地域のコミュニティスペースを運営する一般社団法人やっほーと連携して、大磯に住む子どもたちと一緒に砂浜ムーブメントのアクションに取り組みました。
砂浜ムーブメントでは、1人でも多くの方に砂浜の魅力や課題を知っていただくため、さまざまな企業や団体の皆さまとの連携を大切にしています。
今回連携した一般社団法人やっほーは、不登校児や放課後児童が安心できる居場所づくりや地域に根差したコミュニティづくりに取り組んでおり、その中で大磯の海・山を活用した環境学習を積極的に取り入れています。今回は「自分たちの住む大磯の海や砂浜の自然環境について学び、楽しんでもらう」ことを目的として実施しました。
まずは「砂浜ノート」を使って、海や砂浜の自然環境の特徴や、抱えている課題についてのワークショップを実施。大磯の海岸は、大磯港をはさんで東側は砂浜海岸、西側は砂利浜や岩礁など、さまざまな自然環境があるのが特徴的。東の砂浜海岸は相模川から、西の砂利浜は酒匂川から流れ出た砂が溜まって形成された海岸です。
普段から海に親しむ子どもたちですが、新たな発見や気づきがあったようで、真剣にワークに取り組んでくれました。
学んだ後は、いざ、海岸へ!
今回は大磯港の西側、砂利浜で岩礁のある照ヶ崎海岸にて砂浜ムーブメントのアクションに取り組みました。
まずは岩礁で生きものしらべ。普段から海に親しんでいるだけあって、抵抗なく海へはいっていく子どもたちですが、「生きものを見つけても何か分からないので、見つけて終わりになっていた」とのこと。
「これなんだろう?」「触ってみたらすごいやわらかい!」と大盛り上がり!五感を使って生きものを観察していくと、さまざまな疑問や興味が湧いてきます。見つけた生きものは、部屋へ戻った後に「BIOME(バイオーム)」で検索&登録をしました。
生きもの観察に便利なのが、いきものコレクションアプリ「BIOME(バイオーム)」!生きものの写真を投稿すると、AIが名前を推測してくれるので、簡単に生きものしらべができます。砂浜ムーブメントでは、60,000件の生きものデータを集めることを目標にしています。ぜひご参加ください。
最後に、ごみ拾いのアクション。波打ちラインに、大小さまざまなごみが流木に絡みついた状態で漂着しており、特にペットボトルや蓋、プラスチック破片が多くみられました。海ごみの約8割は陸由来といわれており、中でもその多くはペットボトルを含むプラスチック製品が占めています。
日本におけるペットボトルのリサイクル率は高く、約9割にのぼります。しかし、2022年度の販売数は約254億本なので、約1割にあたる約25億本はリサイクルされていないことになります。すでに出てしまったごみは積極的に回収をし、ださない工夫が重要であることを改めて感じるごみ拾いになりました。
ごみ拾いが海にたどり着く前に、あらゆる場所で回収することが重要。ごみ拾いの後は、ごみ拾いSNS「ピリカ」に写真を投稿しましょう!砂浜ムーブメントでは、1,500万個のごみ拾いを目標に全国に呼びかけています。“ごみ拾いを楽しく、続けやすく!”
今回は、砂浜ムーブメントのアクションのほかにも、地域の漁師や団体の方々と連携した「竹の間伐材でつくったイカダ乗り」も実施されました。別日に大磯の里山でリバークリーン&竹の間伐をし、その材を活用してイカダづくりをしたそう。このように、森・里・川・海の繋がりを感じながら地域を学び、楽しむことのできるプログラムとなりました。
▲大きな波の動きに圧倒されながらも力を合わせて前進!
世界的に砂浜の減少が問題視されていますが、大磯の海岸は対策の結果、現在は比較的安定している状態にあります。しかし、地域の自然をみる人がいなければ、知らず知らずのうちに失われてしまうことも。今回のように、さまざまな世代や団体が連携して課題に取り組んでいくことの重要性、可能性を再認識する機会となりました。
ご参加くださった皆さま、ありがとうございました!
企業・団体様へ
砂浜ムーブメントは、多くの企業や団体の皆さまと連携して実施しておりますが、現在も、ご支援、ご協力いただける企業や団体の皆さまを募集しています。海や砂浜の自然環境の問題の解決を目指してNACS-Jと連携しませんか!?ご連絡お待ちしております。
※砂浜ムーブメントで連携している企業や団体様は、特設サイトの下部にロゴを掲載しております。こちらをご覧ください。
公益財団法人日本自然保護協会 自然のちから推進部
担当:櫻井、原田、三好、志村、岩橋
03-3553-4101 shizen@nacsj.or.jp