2023.12.20(2023.12.20 更新)
海や砂浜の魅力や課題を伝えよう!「砂浜アクティビスト講座」を実施しました
株式会社バイオーム、株式会社ピリカ、こくみん共済coop、株式会社サニクリーンなど
対象:一般市民ファミリー子ども学生
貢献:SDGs愛知ターゲット砂浜ムーブメント自然の守り手拡大
日本自然保護協会(以下、NACS-J)は、多くの企業や団体の皆さまと連携して、自然海岸の減少や海ごみの問題など、海や砂浜が直面している課題の解決を目指して「全国砂浜ムーブメント」(以下、砂浜ムーブメント)を主催しています。
海や砂浜の魅力や課題を伝え広げてくれるアクティビストを増やすため、オンライン講座を開催しました。今回は小学生の親子向けに開催し、「明日からできる活動の方法」を紹介。当日は約70名にご参加いただきました。
砂浜ムーブメントでは、1人でも多くの方に海や砂浜の自然環境について知ってもらうため、魅力や課題を伝え広げていってくれる人を「砂浜アクティビスト」と呼び、活動を応援しています。
また、年々さまざまな理由でこどもの自然体験が乏しくなっています。「境遇によらず、お家で砂浜体験ができて、アクションのきっかけになる機会を届けたい」という思いから、主に親子を対象としたオンライン講座を開催しました。
開催にあたっては、ひとり親家庭向けにさまざまな支援を行っている「認定特定非営利活動法人しんぐるまざあず・ふぉーらむ」にご協力いただきました。
▲事前に教材を各家庭へお届け
まずは「砂浜ノート」などの教材を使って、海や砂浜の自然環境の特徴や、抱えている課題について学びます。少しでも「海や砂浜を体験」できるよう、実際の砂浜から砂や漂着物を切り取った「ミニ砂浜」の観察から始めました。
自然物と人工物にソーティングしながら観察したものから、地域によって砂の種類が異なること、日本にはおよそ7,000種類の貝類が生息していること、マイクロプラスチックの問題の深刻さなどについて掘り下げていきます。この「ミニ砂浜」1つから、さまざまなことを学び体験し、感じてもらいました。
▲参加者からのお写真
その後、学んだことを1つにまとめる「砂浜リースづくり」を行いました。リースづくりには、今回ワークショップで活用した砂や貝殻、マイクロプラスチックをつかって「この砂浜の現状を表現する」ことを目指して作成しました。個性豊かなリースには、砂浜にあるのは砂だけではないこと、漂着した華やかな貝殻とそこに潜むマイクロプラスチックの問題がうまく表現されていました。
最後に、「砂浜アクティビスト」として今日からできる活動方法を紹介。実際にこの講座のあと、「ちゃんとゴミ拾い出来た!家の周りでは初めてやった」という声や、「クラスのみんなに知って貰いたい」と砂浜ノートを申し込み配布してくれた参加者も!できることからアクションに取り組んでくれています。
参加者からの感想<一部抜粋、原文ママ>
- 海に行かなくても、砂浜のことが五感を使って体験できたのは、よかったです。
- まずはお友達にひろめていきたいです!できることから親子で取り組んでいければと思っています!
- あの後すぐにゴミ拾いに行きたいと言い、今日の夕方近くの公園までゴミ拾いに行きました。タバコの吸い殻が多く、子供もビックリしてました。ビーチにも行きたいと言っているので涼しくなったら行こうと言ってます。
- 大変集中して講義を受けていました。オンラインだったので少し不安はありましたが、資料も送ってくださり大変充実した時間でした。
砂浜ムーブメントでは、これまで多くの親子を対象に海や砂浜の自然体験の機会をお届けしてきましたが、保護者の方から「ひとり親だと海や砂浜に連れて行って体験させるのは難しい」というお声をよくいただきます。1人でも多くの方が安心して学び体験し、守る力に繋げられるよう、引き続き活動に力をいれていきます。
ご参加くださった皆さま、ありがとうございました!
砂浜ムーブメント2023の特設サイト&チラシ
チラシのダウンロード(PDF/1.1MB)
企業・団体様へ
砂浜ムーブメントは、多くの企業や団体の皆さまと連携して実施しておりますが、現在も、ご支援、ご協力いただける企業や団体の皆さまを募集しています。海や砂浜の自然環境の問題の解決を目指してNACS-Jと連携しませんか!?ご連絡お待ちしております。
※砂浜ムーブメントで連携している企業や団体様は、特設サイトの下部にロゴを掲載しております。こちらをご覧ください。
公益財団法人日本自然保護協会 自然のちから推進部
担当:櫻井、原田、三好、志村、岩橋
03-3553-4101 shizen@nacsj.or.jp