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2023.05.24(2023.05.24 更新)

国際生物多様性の日2023シンポジウムを開催。三菱地所株式会社などが取り組みを発表

三菱地所株式会社、環境省、国連大学サステナビリティ高等研究所ほか

対象:一般市民従業員学生

貢献:ネイチャーポジティブSDGsNbS(Nature based Solutions)

パネリストほか集合写真

写真提供:UNU-IAS

日本自然保護協会(NACS-J)は、2023年5月15日、環境省や国連大学サステナビリティ高等研究所などとともに「国際生物多様性の日2023シンポジウム」(以下、本シンポジウム)を開催しました。

今年のテーマは「『合意』を『実行』に。生物多様性を取り戻そう。」

生物多様性条約事務局事務局長代理デイビッド・クーパー氏の基調講演をはじめ、NACS-Jの活動を会員として支えてくださっている三菱地所株式会社(以下、三菱地所)も自社の生物多様性保全の取り組みを発表しました。


本シンポジウムは、国連が定めた5月22日の「国際生物多様性の日」を迎えるにあたり、2023年5月15日(月)、国連大学のエリザベス・ローズ国際会議場で開催しました。NACS-Jも主催者の一員に加わりプログラムをサポート。久しぶりに対面式で開催することができ、会場は満員でした。

テーマは「『合意』を『実行』に。生物多様性を取り戻そう。」です。世界的に失われ続ける生物多様性を取り戻すべく、生物多様性条約第15回締約国会議(COP15)でも決まった合意を実行に移し2030年までに結果を出す決意を込めました。

当日は、NACS-Jと一緒に様々な生物多様性保全活動に取り組む三菱地所が「三菱地所と生物多様性保全の取り組み」と題して事例を発表されました。
三菱地所が行政や地域の人たち、NACS-Jと取り組む、皇居外苑濠や沖縄県の下地島を舞台にした生物多様性保全活動をはじめ、ネイチャーポジティブの実現を目指して群馬県みなかみ町で新たに始まったプロジェクトの事例紹介などをしていただきました。

後半はパネルディスカッションも開催。合意から実行に向けて、パネリストの皆様が闊達な意見を交わされていました。

当日のプログラム

司会:
渡辺綱男(国連大学サステナビリティ高等研究所シニアプログラムコーディネーター)
14:00–14:10 開会挨拶
山田美樹(環境副大臣)
チリツィ・マルワラ(国連大学学長)
14:10–14:25 基調講演1
デイビッド・クーパー(生物多様性条約事務局 事務局長代理)
14:25–14:40 基調講演2
武内和彦(地球環境戦略研究機関理事長/2030生物多様性枠組実現日本会議会長代理):「2030年ネイチャーポジティブへの道筋-日本が行うべき行動-」
14:40–15:25 事例発表
  • ウッパラット・コーワタナサクン(国連大学サステナビリティ高等研究所コンサルタント):「公正な移行を通じたSDGsとパリ協定目標の達成:G7の役割」
  • ウンジ・リー(持続可能な開発のための教育に関する地域の拠点(RCE)トンヨン教育セクター):「生物多様性保全に向けた地域のエンパワーメント:韓国におけるRCEトンヨン セジャトラの森の事例より」
  • 大須賀章記(三菱地所株式会社サステナビリティ推進部 ユニットリーダー):「三菱地所の生物多様性保全の取組」
  • 吉野元(一般社団法人MIT代表理事):「多様な主体が共創するための “土着型”コーディネーター(触媒)の役割 〜対馬の森里海の生物多様性の保全活動を例に〜」
15:35–16:50
パネルディスカッションと質疑応答:「『合意』を『実行』に。生物多様性を取り戻そう。」
モデレーター:
星野智子(地球環境パートナーシッププラザ)
パネリスト:
  • スニータ・スブラマニアン(国連大学サステナビリティ高等研究所リサーチフェロー)
  • ウンジ・リー(持続可能な開発のための教育に関する地域の拠点(RCE)トンヨン教育セクター)
  • 大須賀章記(三菱地所株式会社サステナビリティ推進部 ユニットリーダー)
  • 吉野元(一般社団法人MIT代表理事)
  • 山本麻衣(環境省生物多様性戦略推進室 室長)
16:50 閉会
山口しのぶ(国連大学サステナビリティ高等研究所 所長)
主催
国連大学サステナビリティ高等研究所、環境省、地球環境パートナーシッププラザ、日本自然保護協会

会場の写真

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