2022.03.09(2022.03.11 更新)
ネイチャーポジティブな社会を目指して。日本自然保護協会とトヨタ自動車が「自然共生に取組む工場のSDGs勉強会」を協働開催しました
トヨタ自動車株式会社
対象:従業員
貢献:自然を活かした地域づくり自然の守り手拡大日本の絶滅危惧種を守るSDGs愛知ターゲット
公益財団法人日本自然保護協会(以下、NACS-J)は、トヨタ自動車株式会社(以下、トヨタ)と協働し「自然共生に取組む工場のSDGs勉強会」を開催しました。トヨタの堤工場、貞宝工場の2つの工場が代表して、これまで実施してきた自然共生を推進する取組みについて報告。勉強会の内容は、トヨタの従業員に広く共有され自然共生の取組み強化に活用されます。
NACS-Jはトヨタと協働して工場における自然共生活動を推進してきました。この度、トヨタ本社にて「自然共生に取組む工場のSDGs勉強会」(以下、SDGs勉強会)を開催しました。
トヨタでは、「トヨタ環境チャレンジ2050」(※1)を掲げ、持続可能な社会の実現に貢献しています。その中の1つ「人と自然が共生する未来づくりへのチャレンジ」においてNACS-Jと共に活動を進めてきました。2019年11月には自然と共生する工場推進リーダーの養成を目指した「工場の社員教育プログラム (NACS-J、トヨタ協働開催)」(※2)を実施。SDGs勉強会は、そのプロジェクトを受講した方も参加される継続した取組みになります。
トヨタの皆さまにはSDGs勉強会の開催前に、「SDGsから理解を深める自然共生活動」としてNACS-Jの講義を視聴いただきました。講義ではSDGsの根幹は自然共生にあることを説明。カーボンニュートラルだけでなく、自然を再生し回復させていくネイチャーポジティブな企業活動の重要性にも訴求しました。そして、自然共生活動が「トヨタ環境チャレンジ2050」における「CO2ゼロ」と「プラスの社会」の双方にとって大切な取組みであることを学んでいただきました。
▲事前講義は動画での配信により、多くの方が視聴できるようにしました。
SDGs勉強会ではトヨタの堤工場、貞宝工場が代表しこれまでの活動を報告。2つの工場はトヨタの工場の中でも自然共生活動を先進して実施している拠点です。
堤工場からは、従業員によるビオトープ管理、絶滅危惧種の保全のほか、生きものを通じた地域小学生との交流を発表いただきました。今後は、活動の認知度向上を図り、従業員、地域住民の交流の場となるよう活動を進められる予定です。貞宝工場は里地里山を目指した学官との連携した取組みを発表。これまで工場だけでなく地域も含めた自然共生の活動を実施されてきました。今後はより多くの地域の方と活動が進められるよう、PR活動も積極的に展開していく予定とのことです。
NACS-Jからはこれらの取組みがよりSDGsや世界の流れに即したものとなるようアドバイス。有識者として同席した豊田市環境部からも今後の取組みに期待の声をいただきました。SDGs勉強会の様子は、トヨタの従業員に広く共有され全社として自然共生の取組み強化を目指してもらいます。
SDGs勉強会を終え、トヨタ担当者は「自然共生を通じたカーボンニュートラルとネイチャーポジティブの両輪で進めていく発想の切り替えになった」とコメント。NACS-Jは今後も、トヨタをはじめ多くの企業との連携を継続し自然共生のより良い形の実現に向け注力していきます。
※1トヨタ環境チャレンジ2050:2015年10月に公表した6つのチャレンジ。「CO2ゼロ」と「プラスの社会」を目指した取り組みを推進し、持続可能な社会の実現に貢献する。
https://global.toyota/jp/sustainability/esg/challenge2050/
※22019年に開発した自然共生を推進する社員教育プログラムについてはこちら。
https://www.nacsj.or.jp/media/2020/03/19146/
自然共生に取組む工場のSDGs勉強会の概要
主な内容
- 取組み事例紹介1 堤工場(15分)
- 取組み事例紹介2 貞宝工場(15分)
- 有識者コメント(各工場へそれぞれ10分)
公益財団法人日本自然保護協会 自然のちから推進部
担当:原田、桜井、三好、志村、岩橋
03-3553-4101 shizen@nacsj.or.jp