2022.02.02(2022.02.02 更新)
砂浜のことを楽しく学べるオンライン講座を開催。計11講座、300名もの親子が参加してくれました
株式会社バイオーム、株式会社ピリカ、こくみん共済coop、株式会社サニクリーン、OXOなど
対象:一般市民ファミリー子ども学生
貢献:SDGs愛知ターゲット自然の守り手拡大
▲zoomの集合写真
日本自然保護協会(以下、NACS-J)は、多くの企業や団体の皆さまと連携して、自然海岸の減少や海ごみの問題など、海や砂浜が直面している課題の解決を目指して「全国砂浜ムーブメント」(以下、砂浜ムーブメント)を主催しています。
今年度の砂浜ムーブメントは、昨年12月31日をもって無事に終了しました。温かいご支援ご協力、本当にありがとうございました。最終的な活動報告の前に、NACS-Jが全国で取り組んできた活動について振り返ります。
今年度の活動では、親子向けに砂浜のことを楽しく学べるオンライン講座を開催。計11回の開催で300名近くの方がご参加くださり、海や砂浜の魅力や課題について楽しく学ぶ時間となりました。
砂浜ムーブメントでは、一人でも多くの方に海や砂浜の自然環境が抱える課題について知ってもらい、砂浜を見る目に繋げていくための活動に力を注いでいます。
年々、さまざまな理由でこどもの自然体験が乏しくなっており、新型コロナの影響でますます機会が減少しています。「境遇によらず、こどもたちがお家でも気軽に砂浜の自然が学べる機会を届けたい」という思いから、主に親子を対象としたオンライン講座を開催しました。
開催にあたっては、ひとり親家庭向けにさまざまな支援を行っている「認定特定非営利活動法人しんぐるまざあず・ふぉーらむ」や、こども向けに無料オンライン授業を提供している「こどハピ」の皆さまとも連携、ご協力いただきました。
▲教材は事前にご自宅へお届け
▲海や砂浜のことが学べる砂浜ノート
▲砂浜ノートと貝殻をつかって”机の上でビーチコーミング”!
まずは砂浜ノートをつかって、砂浜の魅力、貝殻や海浜植物などの生きもののこと、砂つぶのこと、海ごみの問題などについて学びます。中でも人気のコーナーは”机の上でビーチコーミング”!
ご自宅で少しでも砂浜の自然にふれてもらうため、NACS-Jスタッフが砂浜であつめた数種類の貝殻やビーチグラスなどを事前にお届けしました。砂浜でのビーチコーミングのように実際に探し、触ることで砂浜の自然環境をイメージしたり、生物多様性のすばらしさを感じてもらいました。
砂浜のことをまるっと学んだあとは、2種類のワークショップをとおして楽しみながら理解を深めていきます。
▲参加者からのお写真。12月開催時はクリスマス仕様のリースづくりを実施
小さい子でも参加しやすい「貝殻リースづくり」ワークショップでは、ビーチコーミングで使った貝殻を使って世界に1つだけのリースをつくりました。
「今度は砂浜にいって自分で拾った貝殻でつくりたい!」「貝についてもっと知りたい」などの声が多く、たくさんのこどもたちに砂浜に興味をもってもらうことができました。
▲参加者からのお写真。「海ごみクエスト&マイクロプラスチック探し」に取り組んでいる様子
「海ごみクエスト&マイクロプラスチック探し」ワークショップでは、海ごみはどこからやってきて自然環境にどんな影響を及ぼすのかを、イラストを使って学びました。普段の何気ない生活からたくさんのごみが出てしまうことに気付き、自分たちに何ができるかを考えます。
特に海ごみの中でも深刻な問題となっているマイクロプラスチックは、一般的に直径5mm以下まで小さくなったプラスチックのことを指します。ワークショップでは実際に砂の中から”ごみ拾い”をしてもらい、マイクロプラスチックの存在や回収の大変さを実感してもいました。
参加者からの感想<一部抜粋、原文ママ>
「貝殻リースづくり」参加者より
- 知らないことを知ることが出来て、子供たちも興味津々でした。 海に行きたい!!と頼まれるほどです。 三年生の娘はリース作り時間が足りなくて、完成出来なかったことを残念がっていましたが オンライン参加後に、一生懸命作成し素敵なリースが出来ました。 六年生の娘は学校でSDG.sなども学び、海について代表として発表もしました。 ゴミについて、海の生き物にとってなど沢山調べていたので、今回のオンラインで更に知識が増えました。 海のゴミ拾いなどボランティアとして子供と参加したいと考えています。
- 貝の話も面白く、リース作りも、手軽なのに、とても素敵な仕上がりで子供達も大満足です。 もっと自然の事を知りたくなり、環境を大事にしようと思いました。
「海ごみクエスト&マイクロプラスチック探し」参加者より
- スポンジのかけらや洗濯物から出る糸くずもマイクロプラスチック?に入るということが驚いた。魚たちがかわいそうだった。自分で砂の中から人工物を探すは楽しかったけど難しかった。全部とれたか心配。今度海に行ったときに砂浜ノートを持って行って植物や貝を見つけたい。面白かった。
- 実際に砂浜のマイクロプラスチックを見られてとても興味ぶかかった。大人を対象にした環境のことが学べる講座もあるとよい。自分の生活のなかの何がリスクが高いのか、気をつけることが何かを知りたい。
ご参加くださった皆様、本当にありがとうございました!
砂浜を守る3つのアクション
- 砂浜ノートを子どもたちに届けよう!(目標は5万人)達成!
- 砂浜のいきものをしらべよう!(目標は5000データ)達成!
- 砂浜や街中でごみを拾おう!(目標は200万個)達成!
砂浜ムーブメントの特設サイト&チラシ
全国砂浜ムーブメント特設サイトはこちら!
チラシのダウンロード(PDF/854KB)
企業・団体様へ
砂浜ムーブメントは、多くの企業や団体の皆さまと連携して実施しておりますが、現在も、ご支援、ご協力いただける企業や団体の皆さまを募集しています。海や砂浜の自然環境の問題の解決を目指してNACS-Jと連携しませんか!?ご連絡お待ちしております。
企業連携専用のお問合せフォーム
※砂浜ムーブメントで連携している企業や団体様は、特設サイトにロゴを掲載させていただいております。こちらをご覧ください。
公益財団法人日本自然保護協会 自然のちから推進部
担当:志村、三好、櫻井、原田、岩橋
03-3553-4101 shizen@nacsj.or.jp