2022.01.26(2022.01.26 更新)
今年度も開催!赤谷の森で生物多様性の復元を目指した自然林再生ボランティア活動をニコンの皆さまと実施しました
株式会社ニコン
対象:従業員
貢献:日本の絶滅危惧種を守るSDGs愛知ターゲット自然を活かした地域づくり自然の守り手拡大
日本自然保護協会(以下、NACS-J)の活動を会員として支えてくださっている株式会社ニコン(以下、ニコン)の社員の皆さまが今年度もNACS-Jの活動地「赤谷の森」でボランティア活動をしてくださいました。6年目となる今回も新型コロナウィルスの影響で開催が危ぶまれましたが、昨年度同様、感染症対策もしっかりと行い無事開催することができました。
※新型コロナウィルスの感染対策には細心の注意を払い活動していますが、写真撮影時のみマスクを外している場合がございます。
NACS-Jは、群馬県みなかみ町にある「赤谷の森」を舞台に、「赤谷プロジェクト」を実施しています。赤谷プロジェクトは、豊かな森、生物多様性の復元とともに、自然の恵みを活かした持続可能な地域づくりを目指す活動です。
その活動のひとつに、管理の行き届かなくなった人工林を自然の森へ再生する活動があります。ニコンの皆さまにはその取り組みをボランティアとしてサポートいただいております。なんと今回で6回目の開催であり、毎年ご参加いただいている方もいらっしゃる継続した取り組みとなっています。
自然の森への再生には、自然のまま成長を図ると再生までに長い時間が掛かってしまうエリアがあります。現在、そういったエリアでは少しでも再生速度をはやめるため、人の手を加え再生の手助けをする活動を行っています。
具体的には、参加者の皆さまには「除伐」作業を行っていただいております。かつて赤谷の森を構成していた樹種(ミズナラやブナなど)を優先的に育てることを目指し、それらの木々の成長を妨げている他の植物を除伐します。
▲除伐前の活動地風景
約4時間の作業を通して活動地はスッキリ。毎年お手伝いいただいている参加者の皆さまには目に見える木々の成長を感じていただきました。3年前から行っている対照区を設けてのモニタリング調査からも、除伐したほうが木々の成長に優位に働くことがわかってきました。
翌日は、一部のかたが残ってくださり、赤谷の森のなかで「イヌワシ試験地」と呼んでいるエリアの作業もお手伝いいただきました。こちらは、私たちが森の豊かさを図るために指標としている絶滅危惧種イヌワシの生息環境の向上を目指して狩場を創出しているエリアです。
今年は昨年植樹した木々のモニタリングと合わせ、新たなエリアの除伐と植樹作業をおこないました。昨年の作業では予想以上に時間がかかり時間切れになってしまったものの、今年は2年連続でご参加くださった皆さまも多くスムーズに終了。おかげで当初予定した作業を滞りなく終えることができました。
1日目、そして2日目と、ご参加いただいたニコンの皆さま、本当にありがとうございました!
NACS-Jでは、今後も赤谷の森を舞台に生物多様性の復元を目指した自然林再生に取組んでまいります。引き続きご注目ください。
公益財団法人日本自然保護協会 自然のちから推進部
担当:原田、桜井、三好、志村、岩橋
03-3553-4101 shizen@nacsj.or.jp