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2021.09.01(2022.02.01 更新)

和歌山県の4ヵ所の砂浜と海岸で砂浜ムーブメント。ナショナルトラスト運動の発祥地、天神崎でもアクションしました

株式会社バイオーム、株式会社ピリカ、エイベックス・マネジメント株式会社、OXOなど

対象:一般市民ファミリー子ども学生

貢献:SDGs愛知ターゲット自然の守り手拡大

日本自然保護協会(以下、NACS-J)は、多くの企業や団体の皆さまと連携して、自然海岸の減少や海ごみの問題など、海や砂浜が直面している課題の解決を目指して「全国砂浜ムーブメント2021」(以下、砂浜ムーブメント)を主催しています。

砂浜ムーブメントの応援団でもあるエイベックス・マネジメント株式会社(以下、エイベックス・マネジメント)所属のシンガーソングライターMiyuuさんと一緒に、和歌山県の砂浜と海岸あわせて4ヵ所で砂浜ムーブメントのアクションに取り組みました。

新型コロナウィルスの感染対策には細心の注意を払い活動していますが、写真撮影時のみマスクを外している場合がございます。


砂浜ムーブメントでは、海や砂浜が直面している課題の解決を目指して、3つのアクションを呼びかけ、全国の皆さまに参加、活動いただいています。新型コロナの影響でたくさんの人が集まっての活動ができないのは残念ですが、NACS-Jのスタッフも全国の砂浜を訪れ、3つのアクションに力を注いでいます。

砂浜を守る3つのアクション

  • 砂浜ノートを子どもたちに届けよう!(目標は5万人)
  • 砂浜のいきものをしらべよう!(目標は5000データ)
  • 砂浜や街中でごみを拾おう!(目標は200万個)

和歌山県でまず訪れたのは、白浜町にある白良浜。白浜町の観光スポットで、毎年多くの観光客が訪れるそうです。砂は石英砂で、一面真っ白な景観が特徴的でした。

白良浜の全体写真▲白良浜の全景

白良浜の砂と貝殻のアップ写真▲白良浜の砂と漂着した貝殻

波打ち際アップ写真▲波打ち際。漂着物がほとんどなかった

砂浜の両側には岩場があり、付近では少量ですが貝殻もみられました。入口付近にはごみ箱も設置されており、落ちているごみはほとんど見られませんでした。

続いて訪れたのは、同じ白浜町にある京都大学白浜水族館付近の砂浜。波などで削れて切り立った崖「海食崖」を間近で観察することができます。

このように、長い年月をかけて崖が削れて砂になり、砂浜を形成することもあります。白良浜とは一変、波打ち際には大きめで色とりどりの石が多く、漂着した貝殻も多数みられました。

京大白浜水族館付近の砂浜の全体写真。海食崖▲京都大学白浜水族館付近の砂浜

海食崖のアップ写真▲「海食崖」が間近で観察できました

波打ち際と漂着物を乗せた手のひら写真▲波打ち際は大きめの石がごろごろ。サンゴも発見

Miyuuさんとタカラガイの写真▲いきものコレクションアプリ「BIOME(バイオーム)」に取り組むMiyuuさん

この日も、前日の大阪から引き続き、砂浜ムーブメントの応援団でもあるシンガーソングライターのMiyuuさんと一緒に活動。

観察することができた生きものは、Miyuuさんと一緒に、いきものコレクションアプリ「BIOME(バイオーム)を使って調べてみました。10種投稿すれば“砂浜いきものクエスト”の達成です!今年度の砂浜ムーブメントでは、5000の生きものデータを集めることを目標にしています。

「BIOME」のダウンロードと参加方法は砂浜ムーブメント特設サイト“砂浜を守る3つのアクション”をご覧ください。

SNS映えする絶景スポットとしても有名な天神崎の海岸にも立ち寄りって砂浜ムーブメントのアクションを実施しました。田辺市にある天神崎はNACS-Jとも縁が深い場所で、日本におけるナショナルトラストの発祥地でもあります。かつて別荘地の開発計画で失われてしまっていたかもしれない自然が残っています。

天神崎の全体写真▲ナショナルトラストの発祥地、天神崎

天神崎の海岸は、干潮時にはタイドプールができて自然観察にはもってこいの環境でした。ただ、ちょっと生きものは少なめ・・・。それでも見つけることができた生きものは写真に撮って「BIOME(バイオーム)」にしっかり投稿しました。

最後に立ち寄ったのは、西牟婁郡にある江津良浜。波が穏やかで静かな砂浜でしたが、とても多くの貝殻が漂着していました。特に多かったのは、マガキガイやマツムシ、スガイのいぼがある個体などの巻貝。ちなみに、マガキガイは、バイ貝のようにつまようじなどで身を取り出して食べるため、南紀白浜では爪のあるバイ=ツメバイと称され、食用として人気があるそうです。

江津良浜の全体写真▲江津良浜の全景

貝殻の写真▲砂は細かく、貝殻やサンゴが多く漂着していた。大きな白い巻貝がマガキガイ

ごみの写真

江津良浜もあまりごみは落ちていませんでしたが、ペットボトルなどのプラスチックごみを20個ほど回収しました。拾ったごみは、ごみ拾いSNS「Pirika(ピリカ)に写真を投稿。砂浜ムーブメントでは、今年度、200万個のごみ拾いを目標に全国に呼びかけています。

「Pirika」のダウンロードと参加方法は砂浜ムーブメント特設サイト“砂浜を守る3つのアクション”をご覧ください。

砂の比較写真▲左から、白良浜、京都大学白浜水族館付近の砂浜、江津良浜の砂

今回訪れた和歌山県の砂浜は、全体的にごみが少なく綺麗な印象を持ちましたが、生きもの、特に海浜植物が少ない場所が多かったです。

そして今回は、各砂浜の砂や波打ち際の様子に注目。どこから砂はやってきたのか、目の前の海にどんな種類の貝が生息しているのかなど、場所によってまるで異なるので、観察や比較をしてみるととても面白いです。砂浜へ行く機会があれば、ぜひ注目をしてみてくださいね。

豊かで美しい砂浜を守るため、NACS-Jではこれからも活動に力をいれていきます!引き続き、ご注目ください。

 

砂浜ムーブメントの特設サイト&チラシ

全国砂浜ムーブメント特設サイトはこちら!

チラシのダウンロード(PDF/854KB)

 

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砂浜ムーブメントは、多くの企業や団体の皆さまと連携して実施しておりますが、現在も、ご支援、ご協力いただける企業や団体の皆さまを募集しています。海や砂浜の自然環境の問題の解決を目指してNACS-Jと連携しませんか!?ご連絡お待ちしております。

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