2020.12.02(2020.12.04 更新)
今年で5年目!赤谷の森での自然林再生活動にニコンの社員の皆さまがボランティア作業をしてくださいました
株式会社ニコン
対象:従業員
貢献:自然を活かした地域づくり自然の守り手拡大日本の絶滅危惧種を守るSDGs愛知ターゲット
▲全員集合!!
日本自然保護協会(以下、NACS-J)の活動を会員として支えてくださっている株式会社ニコンとそのグループ会社(以下、ニコン)の社員の皆さまが今年も赤谷の森でボランティア作業をしてくださいました。
新型コロナの影響で開催が危ぶまれもしましたが、できる限りの対策を施し、今年で5年目となる作業を無事に終えることができました。ボランティア作業のおかげで、目に見えて成長している森の姿に、継続することの大切さを改めて感じた時間にもなりました。
▲赤谷の森
NACS-Jは、群馬県みなかみ町の赤谷の森を舞台に、生物多様性の復元と自然の恵みを活かした持続的な地域づくりに力を注いでいます。
赤谷の森では、生態系の頂点にいるイヌワシの生息環境を向上させる活動や日本各地で増えすぎているニホンジカを低密度で管理するための活動をはじめ、様々な取組みを行っています。
▲みんなやる気満々
その取り組みのひとつに、管理の行き届かなくなった人工の森(人工林)を本来の自然の森(自然林)に再生する活動があり、ニコンの社員の皆さまには、その活動をボランティア作業で手助けいただいています。
▲みんな集中してもくもくと
当初、10月に予定した今年の作業でしたが、台風の影響で延期になり、幸いにも青空と紅葉がきれいな11月初旬の開催となりました。
新型コロナの影響で20名という人数制限を設けたのですが、今年もたくさんの方が手を挙げてくださり満員御礼。スタッフも含めて総勢25名近くで作業をしました。
▲木々の成長が目に見えてわかります
参加者の皆さまには「除伐」という作業をしていただきます。高く成長してもらいたい自然林を構成する樹種(例えば、ミズナラやブナなど)の成長を妨げている他の樹種や植物を伐ってもらいます。
高く成長してもらいたい樹種のなかには、自然の遷移に任せているとその成長速度が遅いものがあり、そこに人間の手を加えることでその速度を少しでも速められないかという取組みです。
▲作業後の振返り風景
ニコンの社員の皆さまは、この取組みをスタートさせた当初の2016年からボランティア作業をしてくださり、今年で5年目、5回目の作業となりました。
スタート当初は、私たちにとっても初めての試みだったこともあり、果たしてどうなるかわからないことも多かったのですが、ボランティア作業をしている場所としていない場所の木々の成長速度が目に見えて違うことがわかってきました。
2年前からは対照区を設けてモニタリングもしており、来年はさらに詳しい植生調査もする予定にしています。
▲来年もやるぞ!おー!
この5年間で総勢101名のニコンの社員の皆さまが作業に従事してくださっており、スタッフ一同、感謝の念に堪えません。ご参加いただいた皆さま、本当にありがとうございました!
▲2日目の活動中に見ることができた森の王者イヌワシ
なお、翌日、一部の社員の皆さまが残ってくださり、私たちがイヌワシの試験地と呼んでいるエリアでも試験的に同様の活動を実施しました。
なんと!赤谷の森で今年育ったイヌワシの幼鳥が私たちを出迎えてくれて、一同、感動と興奮に包まれたのでした。
公益財団法人日本自然保護協会 自然のちから推進部
担当:三好、志村、岩橋
03-3553-4101 shizen@nacsj.or.jp