2020.04.29(2020.04.30 更新)
ルーヴェン高崎FCの子どもたちと「赤谷の森スクール ~森の住人ニホンジカを学ぶ一日~」を開催しました!
一般社団法人フォーレン・スポーツアカデミー、三栄商事株式会社
対象:一般市民子ども
貢献:自然を活かした地域づくり自然の守り手拡大SDGs愛知ターゲット
日本自然保護協会(以下、NACS-J)は、会員としてNACS-Jの活動を支えてくださっている一般社団法人フォーレン・スポーツアカデミーが運営する群馬県高崎市のサッカーチーム「ルーヴェン高崎FC」の子どもたちを対象に「赤谷の森スクール ~森の住人ニホンジカを学ぶ一日~」を開催ました。
NACS-Jは、「赤谷の森」(群馬県みなかみ町)を舞台に、生物多様性の豊かな森づくりと持続可能な地域づくりを目指す「赤谷プロジェクト」を実施しています。
ルーヴェン高崎FCの子どもたちを対象にした「赤谷の森スクール」は、毎年夏から秋にかけて開催しており、2019年度で4回目をむかえました。
2019年度も約30名の子どもたちが参加してくださり、増えすぎて日本全国で大きな問題になっているシカをテーマに、シカと人間との関係や、赤谷の森での取り組み、命の大切さについて学び、体験しました。また、赤谷の森を生物多様性豊かな森に戻していくためのボランティア作業もしてもらいました。
午前中は座学とワークショップです。ワークショップでは、増えすぎて捕獲されたシカの命を無駄にしないため、鹿革を活用したフォトフレームづくりをおこないました。
フォトフレームのフレームは、赤谷プロジェクトの地域づくり協議会のメンバーでもあり、赤谷の森の麓で桐工房を営む「桐匠 根津」の特製です。驚くほど軽い桐のフレームに、思い思いに鹿革でデコレーション!シカの命がめいっぱい活かされた素敵なフォトフレームができました。
午後は当初の予定を一部変更!スクールの開催前に赤谷の森でシカが捕獲されたことから、希望する子どもたちにはシカの解体作業を手伝ってもらいました。
すると、なんと全員が希望!解体のため吊り下げられたシカを前に、最初はびっくりした様子の子どもたちでしたが、午前中に習ったことを思い出してもらいながら、座学では学びきれないことも持ち帰ってもらうことができました。
シカの解体作業と交代制で、赤谷の森を生物多様性豊かな森に戻していくためのお手伝いもしてもらいました。赤谷の森で活用されていない人工林を自然林へと復元していくためのお手伝いです。
雑草や根っこがはびこっている土地を、みんなで汗だくだくになりながら力を合わせて耕して整備しました。
そして、完成した畑には、ミズナラやコナラ、カエデなどの稚樹の苗をたくさん植えることができました。植えた苗は、2年から3年後、もう少し大きく育ったら、自然林が少ない場所に改めて植樹をする予定にしています。
元気いっぱい参加してくれたルーヴェン高崎FCの皆さま、本当にありがとうございました!
https://www.nacsj.or.jp/2020/03/19387/
※今回の「赤谷の森スクール」に参加、協力してくださった皆様のウェブサイトです。
・ルーヴェン高崎FC
http://www.fohlen.jp/
・三栄商事株式会社
http://www.sanei-shouji.co.jp/
公益財団法人日本自然保護協会 自然のちから推進部
担当:三好、志村、岩橋
03-3553-4101 shizen@nacsj.or.jp