2020.02.19(2020.02.21 更新)
今年も福島県内の母子を対象に「母と子のネイチャースクールin只見」を開催しました
株式会社日清製粉グループ本社
対象:ファミリー子ども一般市民
貢献:SDGs愛知ターゲット自然の守り手拡大
日本自然保護協会(以下、NACS-J)は、福島県内の母と子を対象に、思いきり自然とふれあって楽しむ時間と機会を提供し、「自然を守ること」や「人と自然のつながり」の大切さ、価値への理解を深めていただくことを目的とした2泊3日のネイチャースクールを今年もユネスコエコパークに登録されている福島県只見町で開催しました。
母と子のネイチャースクールは今年で3年目。1年目はNACS-Jの発祥の地であり日本でも有数の自然を誇る尾瀬を舞台に開催しました。
そして、昨年と今年は、豊かな自然を守り、人がその豊かな自然の恵みを活かして共存していることが世界的にもユネスコエコエコパークとして認められている福島県只見町を舞台に開催しました。
実施概要
1日目
1日目、朝早くから大型バスに乗り込み、まず到着したのは福島県の柳津町。この町で農家民宿を営む金子勝之さんの無農薬のブルーベリー農園でブルーベリー狩りをおこないました。
この農園には元気な虫もたくさんいて、金子さんが手間暇かけて、人のため、自然のためにブルーベリーを育てていることが良くわかります。
お昼はカレーに会津野菜をたっぷりトッピングしていただきました。
そして、福島県只見町にあるブナと川のミュージアムへ移動。これから過ごす只見町の自然の魅力だけではなく、只見町の人々が自然を活かして生活してきた歴史、なぜユネスコエコパークとして認められたのかも学びました。
只見町にある廃校になった小学校を活用した宿舎「森林の分校ふざわ」に到着すると分校のある布沢地区の皆様が歓迎の餅つきをおこなってくださいました。
美味しいお餅をいただいたあとはブルーベリー狩りでもお世話になった金子さんを講師にみつろうワークショップを開催。ニホンミツバチの巣からとれた貴重なみつろうと会津の杉のアロマ、分校の庭の草花を活用してサシェ(香りのするろう飾り)をつくります。
ほんのり温かいみつろうとアロマの香りにつつまれながら、華やかなサシェがたくさん完成しました!
2日目
2日目はブナの森での自然観察と川遊びからスタートです!
只見町の自然観察指導員の皆様に、世界に誇る只見のブナの森についてその魅力やブナを育む森のしくみや面白さをお話いただきながら、穏やかな川の流れにそってブナの森を歩きます。
川を横断するときはバランス感覚が試されます。最初はハラハラの川渡りも徐々にみんな慣れて、しっかりした足取りで川のトレッキングを楽しんでいました。
折り返し地点に到着すると今度は川遊びです!川に潜ったり岩の滑り台を滑ったり、思いっきり川遊びを楽しみました。
川遊びから戻り、お弁当をいただいた後は自然の恵みクッキング!今日の夕飯のメニューは、只見の自然に育まれた地元野菜を使ったピザ、パスタ、サラダを子どもたちとお母さんが力をあわせてつくりました。
講師はフードコーディネーターの小池桂子さん。子どもたちは小池先生のアドバイスのもと、真剣にピザの生地をこねたり、お野菜をデコレーションしたり、みんなで協力しながら只見の自然の恵みたっぷりのメニューを作ってくれました。
夕飯のあとは星空観察会。只見町の親子も集まって下さり、まずは只見町の子どもたちが町の魅力を発表!一緒に雲の隙間から時折見える月や土星を観察しました。
なかなか雲が晴れず屋内に移動したあとは、天文学普及プロジェクト「天プラ」の内藤誠一郎さんが、スクリーンに映し出された広大な宇宙を舞台に、地球が宇宙のちっぽけな星のひとつにすぎないこと、自然豊かな生命あふれる星であることなどを教えてくださいました。
3日目
いよいよ最終日。この日の午前はお母さんだけの「Nature Tea Party」を開催。古民家をリノベーションした「縁樹の家」に移動し、今回参加して感じたこと、日々の子育てについてなどを本音で話し、涙や笑いの溢れるリラックスタイムになりました!
お母さんたちが「Nature Tea Party」でリラックスしている間、子どもたちはおぜしかプロジェクトの小山抄子さんを講師に、只見の隣の尾瀬で増えすぎてしまった鹿の命を活かす鹿革ワークショップ(フォトフレームづくり)をおこないました。
子どもたちは夢中でフォトフレームに飾り付けをし、分校前で撮影した集合写真を貼って、思い出あふれるフォトフレームをつくってくれました。
最後はカメラマンの二神さんが撮影してくれた写真で3日間を振り返ります。子どもたちのとびっきりの笑顔、お母さんのリラックスした表情・・・ケンカもしたけれど、只見の自然を学び、体感し、美味しく味わい・・・笑顔も思い出もお友達もたくさん作れた3日間でした。
参加した皆様からは、「人と自然のむすびつきを学び、人のあたたかさにふれられてよかったです!」「母親の自然に対する接し方が子どもの心の在り方を決めることがわかった」など、嬉しいご感想をたくさんいただきました。
今回のイベントでは、株式会社日清製粉グループ本社の皆様をはじめ、福島県内の自然観察指導員の皆様ほか、多くの皆様にとても温かいご支援とご協力をいただきました。ご参加いただいた皆様、そしてご協力をいただいた皆様、本当にありがとうございました。
※ 今回ご協力をいただいた皆さまのWEBサイトです。
■株式会社日清製粉グループ本社 CSRの窓
http://www.nisshin.com/csr/
■おぜしかプロジェクト
https://www.facebook.com/Dear.ozedeer/
※閲覧はFacebookアカウントが必要です。
■天文学普及プロジェクト「天プラ」
http://www.tenpla.net/
■ティールーム山ねこ
http://www.okuaizu.net/spot/1377/
■SINH FUTAGAMI PHOTOGRAPHY.
https://www.sinh11.com/
■森林の分校ふざわ
http://fuzawa.org/
■只見町
https://www.town.tadami.lg.jp/
公益財団法人日本自然保護協会
自然のちから推進室 担当:三好、岩橋
03-3553-4101 shizen@nacsj.or.jp