2018.11.16(2018.11.19 更新)
わぉ!わぉ!観察会「この音、知ってる? 生きものの音をつかまえよう」を開催しました。
ソニー株式会社、仙台市
対象:一般市民ファミリー子ども
貢献:自然の守り手拡大SDGs愛知ターゲット
日本自然保護協会(以下、NACS-J)は、生物多様性を守るために、より多くの人に自然を好きになってもらいたいという想いから、ソニー株式会社(以下、ソニー)と協働として「わぉ!わぉ!生物多様性プロジェクト」を行っています。
今回は自然の「音」に着目した、今までにない新しいスタイルの自然観察会「この音、知ってる?生きものの音をつかまえよう」を、仙台市との共催で2018年6月9日に開催しました。
仙台市では、仙台に関わりの深い生きものと、生きものが奏でる「音」に着目した「生物多様性保全推進事業〜せんだい生きもの交響曲〜」を実施しています。
<参考>生物多様性保全推進事業
https://www.tamaki3.jp/wildlife/index.html
今回の観察会は「音」をテーマに生物多様性の保全を進める仙台市が、「音」にこだわった製品を作っているソニーに声をかけてくださったことがきっかけで実現しました。ソニーからご提供いただいた最新ICレコーダーICD-SX2000とワイヤレスポータブルスピーカーSRS-HG10を使って、身近な生きものの音集めと聴き比べを行いました。
まずは「耳慣らし」。まずは目をつむって音を聞いて、音をマップにして表現するネイチャーゲーム。目を閉じるといろんな音がいつも以上に聞こえてくるから不思議です。遠くで鳴いている鳥の声や風の音、飛行機の音など、だんだんと聞こえてくる音が増えてきます。
ビニール傘とペットボトルでつくった「大きな耳」で音を探してみました。」
そしていよいよ音集め。参加者は想いおもいに、鳥や虫の声、風の音など自然の中の「音」を見つけ、ICレコーダーに録音しました。中には、クマバチやミツバチの羽音を録音したり、カラスノエンドウの種がはじける音を夢中で録音する参加者もいました。そして、班ごとにみんなで聞き比べをして、自然の中にあふれる音の多様性や自然の中のハーモニーを楽しみました。
また、音響学・サウンドスケープが専門の永幡幸司先生(福島大学准教授)から、「いきものと 人が織りなす 初夏の音」と題して、仙台市の市鳥のカッコウのお話しを伺いました。市街地で鳴くカッコウは、森の中で鳴いているカッコウよりも高い声で鳴いているといったお話しや、仙台市民にとってカッコウの鳴き声は暮らしの中でとても身近なものであったことなど、興味深いお話しをうかがいました。
参加者の皆さまからは、「今まで気づかなかった虫の音を知ったのがおもしろかった」「こんなに自然の音に集中して聞いたことがなかったので、とても良い体験でした」といったご感想をいただきました。音を通して、生物多様性の「わぉ!」を体感し、自然の素晴らしさを改めて感じた観察会となりました。
ご参加いただいた皆さま、どうもありがとうございました。
わぉ!わぉ!観察会「この音、知ってる? 生きものの音をつかまえよう」
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