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2018.04.11(2018.04.11 更新)

日建連の生物多様性部会の皆様を「赤谷の森」にある治山ダム撤去現場へご案内しました。

一般社団法人日本建設業連合会

対象:従業員

貢献:SDGs愛知ターゲット自然の守り手拡大

日本自然保護協会(以下、NACS-J)は、一般社団法人日本建設業連合会(以下、日建連)生物多様性部会の皆様をNACS-Jの活動地「赤谷の森」にある茂倉沢ダム撤去現場へご案内し、生物多様性に配慮した治山ダムの撤去について理解を深めていただきました。


NACS-Jは、「赤谷の森」(群馬県みなかみ町)を舞台に、生物多様性の豊かな森づくりと持続的な地域づくりを目指す「赤谷プロジェクト」を実施しています。赤谷プロジェクトでは、2009年に機能していない治山ダムの中央基礎部分を撤去する日本で初となる渓流環境復元の取り組みをおこないました。

この度、日建連の生物多様性部会の皆様をこの撤去現場へご案内し、生物多様性に配慮したダムの撤去や渓流環境の復元について理解を深めていただきました。

 

 

視察ツアー1日目。まずはNACS-Jのこと、赤谷プロジェクトのこと、そして世界の生物多様性の動きについてレクチャー。皆様とても熱心に聞いてくださり、盛んに質問もあがっていました。

 

 

午後はあいにくの雪!赤谷の森をしっかりと歩いていただく予定でしたが、急遽予定を変更して軽めのトレッキングに。トレッキング場所は「旧三国街道」。上杉謙信公はじめ、歴史上の人物が関東へ出るときに山越えした街道です。気温1℃で雪の舞う中でのトレッキングでしたが、広葉樹の広がる赤谷の森の自然を味わっていただきました。

トレッキングのあとはNACS-Jのことを会員として支えてくださっている法師温泉長寿館で立ち寄り湯。国登録有形文化財である建物を見学しつつトレッキングで冷えた身体を温めていただきました。

 

 

2日目、いよいよ今回の一番の目的である治山ダム撤去現場の視察です!1日目とうって変わってお天気にも恵まれ、さっそく赤谷の森へ。国有林における林業の現状、課題を学びながらダム撤去現場に向かいます。

 

 

かなり傾斜のある道のりでしたが、皆様のペースは上々!いよいよ渓流沿いへ到着です。前日までの雨で川が増水ぎみ・・・細心の注意を払いながら川を渡り、ダム撤去現場に着きました。

 

 

建造から50年近くが経過し、老朽化にともなう改修の必要があるそのタイミングを活用して、防災機能の維持とともに、本来の渓流の復元に向けた環境修復をおこなった現場です。皆様とても熱心に説明を聞いてくださり、鋭い質問もたくさんあがっていました。

あっという間にお昼になり、河原でお弁当を広げます。地元の自然の恵みいっぱいのお弁当に皆様大満足いただき、帰路へ。途中、上空にクマタカが出現!クマタカの生息する貴重な森であることもしっかり認識していただけました!

 

 

今回の視察ツアーは、建設業界の皆様に生物多様性の動向や自然の恵みについて知り、学んでいただく貴重な機会となりました。ご参加いただいた皆様、本当にどうもありがとうございました。

 

※一般社団法人日本建設業連合会
http://www.fohlen.jp/

 

※日建連生物多様性行動指針については下記をご覧ください。
http://www.nikkenren.com/publication/pdf/234/bio_guidelines_Formulate.pdf

 

※赤谷プロジェクトにおける渓流環境復元のための治山ダム撤去工事については下記をご覧ください。
https://www.nacsj.or.jp/archive/2009/10/741/


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自然のちから推進室 担当:三好、岩橋
TEL:03-3553-4101 Mail : shizen@nacsj.or.jp

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