日本自然保護協会（以下、NACS-J）は、NACS-Jの活動を応援してくれている一般財団法人サニクリーンアカデミー（以下、サニクリーンアカデミー）が主催する「第12回おやこネイチャーツアー」に今年も企画協力させていただきました。

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NACS-Jは、サニクリーンアカデミーの事業活動として毎年開催する「サニエルおやこネイチャーツアー」に企画協力をして、今回で第12回になります。テーマである「未来を担う子ども達の笑顔のために」、親子をご招待する1泊2日の自然体験ツアーです。

今回は、2017年9月23日～24日で、愛媛県西条市、今治市周辺から石槌山を目指し、森・川・海のつながりを自然や文化、そして食事からも体験するツアーとなりました。地元愛媛のNPOの方々にもご協力いただきました。

朝、JR松山駅で集合、大型観光バスに揺られて西条市まで移動しました。西条市では、市内のあちこちに豊富な地下水が自噴する「うちぬき」があり、昔から生活用水や農業用水などに使われてきました。

最初に出迎えてくれたのは、今年の「自然しらべ」のテーマでもあるウナギ。豊かな「うちぬき」の水を活用して養殖されたウナギを、子どもたちに触ってもらいました。おいしいウナギが、ヌルヌルしてつかみにくい体験なんて、今はなかなかできません。

 

 

ここでは、禎瑞漁業協同組合の女性部の方たちが手づくりしてくださったランチもいただきました。タコ飯・イカ焼き・ドジョウ唐揚げ・ハモフライ・海老しんじょうと、瀬戸内海の海の幸が盛りだくさん。ご馳走さまでした。

 

 

 

 

お昼をお腹いっぱい食べたあとは、水辺の生きもの観察です。自然観察指導員の小澤潤さん（森からつづく道）と山本貴仁さん（西条自然学校）に案内してもらい、加茂川河口の満潮の岸辺でトビハゼを見つけたり、「うちぬき」の地下水が豊富に流れ込む水路で魚や水草を観察したりしました。

次は、今治市まで移動です。今治城のお堀を特別に観察させてもらい、お堀にいるクラゲやイソギンチャク、クロダイにおとなも子どもも驚き！

どうしてお堀にクラゲやタイがいるのでしょう？？

その謎は、お堀が海につながっているからです。石垣に潜むベンケイガニの捕まえ方や持ち方を教えてもらい、実際にカニを掴むことにもチャレンジしました。

 

 

今治市内のホテルで夕食と宿泊です。夕食時にサニクリーングループの公式キャラクター「サニエル」も登場し、子どもたちも大喜びでした。

食後は「しまなみアースランド」に行き、夜の自然観察。あいにく星空は見えませんでしたが、暗闇のなか静かに秋の虫の声に耳を澄ませていたら、フクロウも鳴いてくれました。

 

 

 

2日目は、西日本最高峰の霊峰石槌山でトレッキングです。

ここで、自然観察指導員の曽我部英司さん、岩本昌美さん、黒河由佳さん（石鎚森の学校）も合流。

石鎚神社のある成就地区周辺で、ブナもある森の生きものを観察しました。自然観察指導員が紹介すると、小さな虫（カメムシの仲間）でも、子どもたちは夢中になっていました。歴史と文化も学び、本物のほら貝を吹いてみることにも挑戦しました。

 

 

 

石鎚山をロープウェーで下山、バスでふり返りをしながら松山駅に到着。たった二日間だったけれど仲良くなったお友達ともここでお別れ。名残惜しく解散しました。

参加者の皆様からは、「親子ともども、普段経験できない自然にふれ合うことができてよかった」「子も親も楽しめました！自然への意識が変わったのではと思います」「宝物のような時が過ごせて幸せでした」「実際に触ったり、聞いたりしたので、知ったときの喜びがたくさんありました」など、とてもうれしい感想をたくさんいただきました。

参加してくださった皆さま、どうもありがとうございました。

 

開催日	2017年9月23日（土）～24日（日）
開催地	愛媛県西条市、今治市周辺 加茂川河口・今治城・石鎚山（国定公園）
参加者	小学生１～６年生とその親御様19組38名参加（スタッフ5名）
主催	一般財団法人サニクリーンアカデミー
企画協力	公益財団法人日本自然保護協会
協力	NPO法人 石鎚森の学校 森からつづく道 NPO法人 西条自然学校

 

 

■おやこネイチャーツアー 第12回レポート
https://www.sanikleen-academy.or.jp/nature/12th_report.html

■おやこネイチャーツアー 第11回までレポート
https://www.sanikleen-academy.or.jp/nature/history_report.html

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