2017.06.23(2017.11.22 更新)
「川国で遊ぼう!」2017年冬と春の市民開放日に「風」や「桜」をテーマに自然観察会を実施しました。
株式会社東急リゾートサービス
対象:ファミリー子ども一般市民
貢献:SDGs愛知ターゲット自然の守り手拡大
日本自然保護協会(以下、NACS-J)は、2月5日(日)と4月3日(月)に開催された川崎国際生田緑地ゴルフ場(川崎市)の市民開放日「川国で遊ぼう!」に企画協力し、「風」や「桜」をテーマにした自然観察会イベント「楽しい♪自然かんさつと凧づくり!」と「お花見、さくらで自然観察ラリー」を行いました。
2月5日(日)は、「楽しい♪自然かんさつと凧づくり!」。36名の親子が参加してくださいました。
前半は、ゴルフ場の野鳥、木の種、タヌキの糞などを観察。“けもの偏”に”里”で「狸(タヌキ)」。夜、人がいないゴルフ場は、里山の動物「タヌキ」の楽園であることを学んだり、タヌキとネコ、テン、アナグマ、キツネ、アライグマの違いも学んで、タヌキになったつもりで丘を登ってみました。
後半は、室内で簡単にできるビニール凧をつくりました。芝生の上で風を感じ、風をとらえて、おもいっきり走って凧を飛ばしました。参加者からは、「普段できないことができて楽しかった」、「自然のなかでためになった」など、たくさんの感想をいただきました。
4月3日(月)は、「お花見、さくらで自然観察ラリー」。121名の親子が参加してくださいました。
参加者には、ゴルフ場のコースに設置した3つの観察ポイントをラリー形式でめぐってもらい、桜の花びらの枚数を学んだり、意外に知らない桜の色を学んだり、桜を食べる生きものを学んでもらいました。すべてのポイントをめぐってしっかり学んだ子どもたちにはくじ引きで記念品もプレゼント。NACS-Jの活動地、赤谷の森(群馬県みなかみ町)の山桜の木でできたカスタネットが一等賞。みなさんとっても喜んでくれました。
※川崎国際生田緑地ゴルフ場は、川崎市民の憩いの場である生田緑地のなかでも大きな面積を占めています。ゴルフ場では生態系調査も行われ、生物多様性に配慮した環境管理に取組まれています。年に4回、市民開放日があり、この度NACS-Jでは観察会の企画プログラムを実施しました。
かつては新たなゴルフ場開発が自然保護の問題でもありましたが、既存のゴルフ場では農薬の適正使用が進められ、生きものの生息環境の保全の努力も業界団体で推進されようになりました。川崎国際生田緑地ゴルフ場でも、広くまとまった緑地に水辺や雑木林が残され、希少種の生息も確認されており、その管理方法はもちろんのこと、今回のように一般市民に定期的に開放されていることにも、その存在意義がありそうです。
川崎国際生田緑地ゴルフ場
http://www.tokyu-golf-resort.com/kawasaki/
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