2022.01.01(2021.12.28 更新)
新年、おめでとうございます
理事長 亀山 章
昨年もコロナ禍の1年でしたが、皆様、いかがお過ごしでしたでしょうか。近年、各国では自然保護区を拡大する取り組みがなされており、2030年までに陸域と海域でそれぞれ30%を保護区にすることを目指していますが、わが国では、特に海の保護区の取り組みが遅れています。私たちは子どもの時から海に関心を持つように、全国各地の子どもたちに、自然観察の助けとして『砂浜ノート』を配布する運動を進めています。海はこれまで長い間、水産資源の場と考えられてきたことから、生物多様性に関する調査や保全への取り組みが不足しています。日本はプラスチックごみなどの深刻な問題にようやく取り組み始めたところです。
農林漁業などの第一次産業は、その土地利用の大きな広がりから、生物多様性への影響が大きいことが改めて感じられます。農産物や木材などの自給率を高め、地産地消の生活を目指すことが課題です。
皆様の本年のご健勝とご多幸をお祈りしております。