2021.01.01(2020.12.28 更新)
新年のご挨拶
▲戦後の尾瀬ヶ原の水力発電ダム建設計画から、日本自然保護協会の歴史が始まる。
明けましておめでとうございます。
本年は日本自然保護協会創立70周年の記念の年になります。この間に私たちはさまざまな経験を積み重ねて、少しずつではありますが確実に成長してきたと思っております。
昨年は、これまでに経験したことがない多くのことを学ぶことができました。コロナ禍の原因となる三密を避けるためのリモートワークによって、通勤のわずらわしさから解放されて体力と時間を有効に使えるようになり、手洗い・うがい・マスクにより健康な生活が維持できるようになりました。コロナ禍の中で、身近な場所での自然観察は自然との触れ合いの有効な手法であり、今回作成したコロナ禍における自然観察の手引きは、貴重な経験から学んだ知恵として今後も役立てられていくことと思われます。
一昨年と昨年は、各地で豪雨災害に見舞われ、それに対処してダム建設による河川生態系の破壊の問題が再燃しております。熊本では川辺川の清流の保全と流域治水のあり方が大きな課題になっています。
新しい年を迎えて、新たな生活の門出になるアフターコロナ元年を目指して、皆様のご多幸をお祈りしております。
公益財団法人 日本自然保護協会 理事長 亀山 章