2020.02.14(2020.02.20 更新)
- 兵庫県神戸市
- 2020年1月12日
【報告:後編】モニ1000里地調査 全国交流会2019@兵庫を開催しました!
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こんにちは、日本自然保護協会でインターンをしております東京農工大学3年の稲田真夕です!
2020年1月12日(日)、兵庫県立のじぎく会館で開催した「市民調査がとらえた身近な里山の危機~モニタリングサイト1000里地調査10年の成果~」の報告の続きとして、ポスター発表会の様子を中心に報告いたします。
※長文となったため、記事を分割しています。前編の報告は>>こちら
ポスター発表会
午後からは、調査員の皆さんによるポスター発表会を行いました。近畿、中部、四国地方を中心に10団体の調査員の方々と、東邦大学理学部の松島野枝氏、オリザネットの斉藤光明氏の計12団体の皆さまに発表をしていただきました。
私は当日ポスター発表会の司会進行を務め、皆さんのポスター発表をサポートさせていただきました。発表の前に「後出しジャンケン」というアイスブレイクを行い、皆さん和やかな雰囲気でポスター発表会が始まりました。
発表の内容は様々で、調査結果をグラフや表にまとめ種数変化をわかりやすく説明していた団体や、調査データを活用し、アライグマの捕獲事業を行った団体もあり、バラエティに富んだ発表会となりました。また、発表を聞いている方々も和気あいあいと発表者と交流しながらも、真剣に調査について意見交換を行っている姿が印象的でした。
今回の全国交流会が、調査員の方にとって、全国で活動する調査員仲間の活動を知ることで自身の調査を客観的に見たり、意見交換をする中で今後活動していく上での糧を得られる場になっていたら、私たちも嬉しいです。
ポスター発表会では、運営上の改善点も多く見つけることができました。これらを反映し今後とも調査員の方々がより発表をしやすく、参加者同士の意見交換が盛んにおこなわれるポスター発表会を目指していきますので、ぜひこの記事を見てくださった調査員の皆さんも来年度の全国交流会には積極的にご発表いただけると嬉しいです!!
▲ポスター発表会の様子
おわりに
今回全国交流会に参加し、里山の変化を明らかにすることができる市民科学の重要性を感じるとともに、このような交流会を企画・実行できたことに私自身大きな喜びを感じました。
調査員の皆さんの活動の様子を知ることができ、自身の調査に対して楽しさと誇りをもつことは他者の心も動かして保全活動の渦を広げる力になるのだと実感しました。
大学生の立場から全国交流会をみてみると、学生や20代の方など若者の参加者が少ないように見受けられました。私は、環境保護が強く意識されるようになった現代に育った世代が、保全活動を活発に行っている人々の中に入っていく意義は、非常に大きいと思っています。
そのため、今後この全国交流会が、自然保護に興味を持つ若者と保全活動を行っている人々が意見交換をし、里山の在り方や生物多様性について考えていけるように、そうした役割も担っていければ、より実りの多いイベントになるのではないかと感じました。
参加していただいたすべての皆様、ご講演・ご発表をいただいた皆さま、誠にありがとうございました!