2022.08.01(2022.08.02 更新)
日立造船によって福島県昭和村などで計画中の風力発電事業に対し事業中止を求める意見書を提出
計画地周辺のブナ林(写真提供:小山抄子(おぜしかプロジェクト/NACS-J会員))
- 日本自然保護協会は、福島県昭和村などで計画されている(仮称)会津大沼風力発電事業について、計画段階配慮書段階で事業計画を中止すべきと、日立造船株式会社に意見書を提出
- 本事業の実施は、生態系のコリドーである会津山地緑の回廊の連続性の喪失、イヌワシなど希少猛禽類などの生息への影響など自然環境面、土石流発生のリスクを高めるなど防災面で重大な懸念がある。
公益財団法人日本自然保護協会(会員・サポーター約2万4千人、理事長 亀山 章、以下NACS-J)は、自然環境に配慮した立地での再生可能エネルギーの推進を提唱しています。
NACS-Jは、森林の生物多様性の保全を目的として、森林生態系保護地域などの保護林をつなぐ「緑の回廊」制度を働きかけ実現してきた立場から、福島県昭和村などで計画されている(仮称)会津大沼風力発電事業について、計画段階配慮書段階で中止すべきと日立造船株式会社に意見書を提出しました。
主な内容
日立造船株式会社により計画されている(仮称)会津大沼風力発電事業は、自然環境面および防災面で下記のような重大な問題があり、事業計画を計画段階配慮書段階で中止すべきである。
詳細は、下記意見書をご覧ください。
「(仮称)会津大沼風力発電事業」の計画段階環境配慮書に関する意見書を提出(2022年8月)
ご参考
公益財団法人 日本自然保護協会について
自然保護と生物多様性保全を目的に、1951年に創立された日本で最も歴史のある自然保護団体のひとつ。会員・サポーター2万4千人。ダム計画が進められていた尾瀬の自然保護を皮切りに、屋久島や小笠原、白神山地などでも活動を続けて世界自然遺産登録への礎を築き、今でも日本全国で壊れそうな自然を守るための様々な活動を続けています。「自然のちからで、明日をひらく。」という活動メッセージを掲げ、人と自然がともに生き、赤ちゃんから高齢者までが美しく豊かな自然に囲まれ、笑顔で生活できる社会を目指して活動しているNGOです。山から海まで、日本全国で自然を調べ、守り、活かす活動を続けています。
http://www.nacsj.or.jp/
本リリースに関するお問合せ
日本自然保護協会 保護・教育部 若松
Email: wakamatsu@nacsj.or.jp
〒104-0033東京都中央区新川 1-16-10 ミトヨビル2F
※コロナ感染拡大防止の観点からNACS-J事務局ではテレワークを推奨しています。そのため、お問合せはお手数ですが上記メールアドレスへご連絡ください。ご理解のほどよろしくお願いします。