増加していく絶滅危惧種、
森林、里山の荒廃、砂浜の減少…、
かつて日本中にあった
自然とともにある暮らしや文化がいま、
失われようとしています。
そんな日本の自然を守るために
私たちNACS-Jのネイチャーアクティビストは、
日々、全国各地の仲間たちとともに
自然保護活動を続けています。
世界にも誇れる豊かで貴重な
日本の自然や生きものや暮らしを
次の世代につないでいくために。
環境省レッドリストによると、過去50年で、評価対象とした哺乳類の39%、鳥類の22%、爬虫類の 57%、両生類の88%、汽水・淡水魚類の 61%が絶滅したか、 絶滅のおそれがあるといった状況。マグロ・クロマグロ・カタクチイワシ・サンマなど日本人に馴染みの深い16魚種が、過去10年に漁獲量が半分に。
里山から耕作放棄地となった面積は1975年から2015年にかけて、3倍に拡大に。かつて里山でよく見かけた生き物たちも、絶滅危惧種並みに減っているというデータもあります。チョウ類の3分の1が、絶滅危惧種に相当する減少傾向が見られると環境省が報告しています。その一方で、シカやイノシシなどの大型哺乳類が増加。生態系のバランスが崩れ、多様な生きものを育むことが難しくなっています。
子どもたちの自然体験が減少しています。子ども時代の自然体験は、将来的に自然を守りたいという意識につながったり、人格形成にも大変重要というデータもあります。また、親の収入が多いほど、自然体験の機会が多いといった調査もあり、教育格差の問題にもなっています。これからの日本を支える子どもたちに、自然体験の機会を増やしていくことが今、求められています。
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