サシバとは、小さなタカの仲間です。
猛禽類には珍しく、東南アジアから日本へ海を越えてやってくる渡り鳥として愛されています。しかし、いまサシバは絶滅の危機を迎えています。
保全のためには、サシバが生息する複数の地域が連携しなくてはなりません。「国際サシバサミット」は、繁殖地・中継地・越冬地が集い、サシバの未来について考える場として2019年より開催されます。
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第2回目のサミットは、日本最大のサシバの中継地、沖縄県宮古島市で開催します!
宮古島市は古くからサシバと深い関わりを持ち、「宮古のサシバ文化」として長く根付いています。「宮古島市でサシバを知らない人はいない」と言われるように、多くの唄や民話に登場し、今でもさまざまな場所に「サシバ」が描かれています。
今回のサミットでは、「宮古のサシバ文化」を世界に発信するとともに、サシバと豊かな地域の自然環境の保全を、世界の方々と連携して進める機会にしたいと考えています。
サシバがつないだ国産米の琉球泡盛
希少な渡り鳥のタカとして知られるサシバは、10月上旬の寒露の頃になると、本州より宮古島にやってきて羽を休めます。
サシバの環境保全活動の一環として、彼らが子育てを行う代表地である栃木県市貝町のお米を宮古島で泡盛にしました。
販売店:
栃木県市貝町:御菓子処 高徳/道の駅サシバの里いちかい
沖縄県宮古島市:いらぶ大橋海の駅/島の駅みやこ/宮古空港内売店/まるきスーパー
栃木県南東部に位置する市貝町は、日本を代表するサシバの繁殖地。春先になると、里山の田んぼや雑木林に現れる動物をお目当てにサシバがやってきます。市貝町は、道の駅「サシバの里」を運営するなど、サシバを通して里山の魅力を周知する活動を行なっています。また、NPO法人オオタカ保護基金による「サシバの里自然学校」も多くのプログラムを開催しています。(開催終了しました。)
アーカイブをみるフィリピンと九州のちょうど中間に位置する宮古諸島は、サシバの渡りの重要な中継地。毎年10月に大群で渡ってくるサシバは、宮古では「寒露(カンロ)のタカ渡り」として知られ、地域文化に深く根付いています。暑い夏が過ぎた後に飛来するサシバは、かつて重要なタンパク源として狩猟されていましたが、1972年以降は狩猟が禁止され、保護活動とモニタリング調査が継続的に行われています。宮古諸島のひとつ伊良部島のサシバの大群は必見です。
フィリピン北に位置するルソン島北部。市貝町と同様、山あいに田園風景が広がる緑豊かな地域です。ルソン島では、春の渡りの準備場所として集まるサシバを狙った密猟が伝統的に行われてきました。年々数が減っているサシバにとって、密猟は大きな脅威。個体数の減少を食い止めるために、フィリピンの方々が積極的な保護活動を行い、その成果もあって、2017年にはほぼ密猟ゼロを達成しました。
台湾はサシバの越冬地であり、中継地としても非常に重要な位置にあります。狩猟が行われていた一方で、地域に根差した保護活動や調査研究も活発に行われているサシバ保護活動の先進地域です。毎年3月に開催される「FreeBuzzard Festival」は、25年ほど前に始めたサシバの密猟防止の普及活動が毎年恒例のお祭りになって二日間で5000人ほどの市民が参加する大きなイベントに育っているそうです。
東アジアに生息するタカ、サシバ。
毎年、海や山を越え、数千キロの
渡りを行う珍しい猛禽類です。
里山に広がる田んぼや林を好むサシバは、人の生活とつながりが深い生きものです。彼らのお目当てとは?
日本では夏鳥として知られるサシバ。
冬は一体どのように過ごしているのでしょうか?
英語では「Grey-faced Buzzard」と呼ばれるサシバ。実は顔の色が灰色なのはオスだけなんです。
アフリカ、南アジア、東南アジア。
世界各国の暖かい地域にサシバの仲間たちは暮らしています。
サシバは里山の代表的な指標種。
サシバを守ることは、里山を守ることにもつながります。
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これまでのサミットアーカイブ
繁殖地、中継地、越冬地でサシバの調査や保護活動を進めている人たちが栃木県市貝町に集まり、町民とともに第1回国際サシバサミット2019市貝大会を開催しました。
栃木県南東部に位置する市貝町は、日本を代表するサシバの繁殖地。春先になると、里山の田んぼや雑木林に現れる動物をお目当てにサシバがやってきます。市貝町は、道の駅「サシバの里」を運営するなど、サシバを通して里山の魅力を周知する活動を行なっています。
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国際サシバサミットは、行政とNGO、専門家が協力して
実行員会を組織し運営されています。
宮古島市
国際サシバサミット宮古島大会実行委員会
公益財団法人日本自然保護協会
宮古島市立伊良部島小学校
公益信託「サントリー世界愛鳥基金」
サントリーホールディングス株式会社
宮古島市生活環境部環境衛生課
沖縄県宮古島市平良西仲宗根565−6
TEL 0980-75-5339(環境衛生課)
Email:kankyo.shizen@city.miyakojima.lg.jp