2024.12.24(2024.12.27 更新)
知床岬の通信基地整備計画が中止に!
報告
専門度:
知床岬の携帯通信基地整備の計画地
テーマ:国立公園
2024年4月末に表面化した北海道・知床岬の通信基地整備計画は、10月11日、総務省、環境省、地元自治体、携帯電話事業者などによる「知床半島地域通信基盤強化連携推進会議」において、中止されることになりました。
地元の要望もあった計画でしたが、5月以降、NACS-Jはじめ、各自然保護団体が反対を表明し、地元の斜里町も工事の見直しを国に要望する状況へと変化しました。
NACS-Jは、計画の中止の報道を受けて、コメントを発表しました。中止判断を評価しつつ、透明性や公開性が不十分なまま拙速に計画を進めてきたことを反省するべきであること、残された羅臼町側のニカリウス地区での整備は、漁業者の安全確保を目的に衛星通信を代替えの選択肢として検討すること、環境への影響調査や景観への配慮をしっかり行うことなどを求めています。ニカリウス地区では、来春からオジロワシなどの調査が行われ、その結果をもとに、知床世界自然遺産地域科学委員会で影響の評価が検討されます。
担当者から一言
リポーター
保護・教育部 大野 正人
即座に意見表明し、支持や協力をいただいた皆様のおかげで、素晴らしい知床岬の景観を失わずにすみました。