2024.11.06(2024.12.20 更新)
【参加募集】尾鷲ネイチャーポジティブアクション会議を開催します
イベント告知
専門度:
テーマ:伝統文化海の保全川の保全里山の保全生物多様性地域戦略森林保全
フィールド:まちづくり
三重県尾鷲市では、古くから森、海と共に生きてきました。
熊野灘の沖合を流れる黒潮が暖かく湿った空気を運び、紀伊山地を昇って雲となり雨となる。日本でも有数の多雨地帯である尾鷲の雨は、森や里山を巡って海へと還っていく。そうした循環が尾鷲の豊かな森や海を育て、暮らす人々に恵みをもたらし、漁業や林業が栄えてきました。
加速し続けるグローバル資本主義の中で、森や海といった自然資源の管理コストは、経済合理性の観点から次第に”負債”とみなされるようになりました。その結果、開発の過程で山の木々が皆伐されたり、人工林が適切に管理されず放置されるなど、極端な事例が各地で目につくようになりました。土砂災害、河川の氾濫、漁獲量の減少、在来種の減少など様々な形で地域の暮らしにも影響が出ています。
尾鷲市では「森、里、海」をつなぎ、自然資源の保全・再生・増幅を図りながら、それ自体が経済的な価値を生み出し、地域の持続性に寄与していく、そんな新しいサステナブルな地域の在り方を提案します。
開催概要
尾鷲ネイチャーポジティブ会議 公式サイトはこちら(外部サイトに移動します。)
プログラム概要
日 時 | 内 容 | 会 場 |
---|---|---|
11月30日(土) 14:00~17:00 |
生物多様性を五感で体感するワークショップ&ディナー | みんなの森、九鬼集落、尾鷲市民文化会館(屋内外ハイブリッド形式) |
12月1日(日) 9:00~12:40 |
生物多様性の今とこれからについて考えるアクション会議 ※一般参加可 |
尾鷲市民文化会館 |
参加申込
一般の方は、12月1日(日)のプログラムに参加が可能です。
詳細およびお申込みは下記ウェブサイトをご覧ください(Peatixに移動します)。
企業の方は、11月30日(土)、12月1日(日)両日のプログラムに参加が可能です。
詳細およびお申込みは下記ウェブサイトをご覧ください(Peatixに移動します)。
※企業の方向けチケットは企業として尾鷲市に今後関わっていきたい方に向けたプログラムとなります。尾鷲市民の方、企業ディスカッションに参加されない方は【一般の方向けチケット】からお申し込みください。
申し込み〆切:11月22日 14:00
※定員に達した場合早く締め切る可能性がございます。
プログラム
総面積の92%が山林におおわれている三重県尾鷲市で、企業が問われるネイチャーポジティブ経営とローカルなフィールドにおける本質的な取り組みの重要性を参画企業と共に学び、考える2日間。自然資源の保全・再生・増幅を図りながら、ネイチャーポジティブを促進させ、それ自体が経済的な価値を生み出し、地域の持続性に寄与していく。そんな新しいこれからのモデルについて、みなさんとディスカッションしていきます。
11月30日:生物多様性を五感で体感するワークショップ&ディナー
〈生物多様性の森づくりワークショップ〉
尾鷲市ではこれまで「みんなの森」にて森の生態系回復に向けたワークショップを行ってきました。DAY1では、その森で参加者のみなさんと共にミニワークショップを行います。
〈食から考えるネイチャーポジティブ〉produced by Local Coop尾鷲
ディナーセッションでは森、川、里、海の繋がりを感じられる尾鷲の食材を存分にご堪能いただきます。食事を楽しむだけでなく、生産者が日々感じる気候変動問題など、現場の生の声をお聴きください。
※ディナーセッションは事前ご予約の方のみのご参加となります。
12月1日:生物多様性の今とこれからについて考えるアクション会議
※ 昼休憩以降は企業の方のみによるディスカッションを行います
※ 昼食は各自でご用意ください
演者紹介
11月30日
坂田 昌子 氏
一般社団法人コモンフォレスト・ジャパン理事/環境活動家
明治大学文学部史学科卒業。環境NGO虔十の会代表、一般社団法人コモンフォレスト・ジャパン理事、生物多様性ネイチャーガイド、古書げんせん舘店主、八王子古本まつり実行委員長等々。高尾山の自然環境保全を中心に、生物多様性を守り伝えるためネイチャーガイド、ツリーハウス作り、生物多様性をテーマにしたイベントやワークショップ、勉強会を多数主催。現在は東京都の高尾山にコミュニティスペースと生物多様性情報の発信基地を兼ね備えた高尾ツリーダムカフェをセルフビルドで建築中。また生態系を読み解きながら行う伝統的手法による環境改善ワークショップを全国各地で開催。生物多様性の保全に尽力し、日本各地を駆け回りつつ、生物多様性条約COPや地球サミットなど国際会議にも継続的に参加。ローカルにしっかり足を据えながらグローバルな視点で動く環境活動家。
12月1日
佐々木 真二郎 氏
環境省 国立公園課国立公園利用推進室室長
2002年に環境省に入省。国立公園や世界自然遺産、希少野生生物の保全を担当。東日本大震災では、自然環境を活かした「グリーン復興プロジェクト」として、みちのく潮風トレイルの整備、地域循環共生圏の構築などにかかわる。また、福井県自然環境課長として、年縞(ねんこう)博物館の建設、コウノトリの野生復帰事業を担当。2024年7月より現職。
[基調講演講師]
三宅 里奈 氏
SATOYAMAイニシアチブ 国際パートナーシップ(IPSI)事務局次長
2023年9月より現職。環境省において、自然環境保全や水質管理等に携わる。直近では、生物多様性条約名古屋議定書の実施を担当。国土交通省観光庁において自然資源の保全活用を通じた観光促進にも従事。
[基調講演講師]
高川 晋一
公益財団法人 日本自然保護協会 OECMタスクフォース 主任
2006年より現職。市民を主体にした全国規模の自然環境モニタリング調査や、全国の自然観察指導員の活動支援・養成、里山の保護問題・保全活動の支援を担当してきた。現在は企業と自治体とをつなぐ「日本版ネイチャーポジティブアプローチ」事業を担当。専門は保全生態学、生物多様性評価、市民科学、環境教育。
[ファシリテーター]
大澤 哲也 氏
株式会社paramita 共同代表、三ッ輪ホールディングス 取締役兼経営戦略本部本部長
国内ITコンサルティングファーム、欧州系戦略コンサルティングファームにてコンサルタントしての11年のキャリアを経て、2015年に三ッ輪産業株式会社に入社。経営戦略部の部長に就任し、経営改革を実行。電力事業を行うグループ会社のイーネットワークシステムズの事業立ち上げにも注力し、Coincheck社との提携により、日本初のビットコインによる公共料金支払いのシステム化を推進した。2019年11月に三ッ輪ホールディングスの取締役兼経営戦略本部本部長に就任。2023年6月にNext Commons Lab、TART社とともに株式会社paramitaを設立。共同代表としてSINRA、Local Coopといったサービスを推進。
[ファシリテーター]
林 篤志 氏
株式会社paramita 共同代表、Crypto Village 共同代表、Next Commons Lab ファウンダー
ポスト資本主義社会を具現化するための社会OS「Local Coop」、デジタルアートを保有して気候変動問題を解決する「SINRA」を展開。自治体・企業・起業家など多様なセクターと協業しながら、新たな社会システムの構築を目指す。新潟県長岡市山古志地域で2021年2月にはじめた「デジタル住民票を兼ねたNFTの発行プロジェクト–NishikigoiNFT」もプロデュースする。
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