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2024.06.26(2024.06.27 更新)

中池見湿地の自然復元工事・環境管理計画公開

報告

専門度:専門度3

中池見湿地。赤い部分が自然復元予定地で約100m。1990年代にガス基地計画の一環で棚田が埋め立てられた。

中池見湿地と新幹線ルートの地図

テーマ:生息環境保全生物多様性条約絶滅危惧種里山の保全

フィールド:北陸新幹線建設ラムサール条約湿地

中池見湿地(福井県敦賀市)は2012年にラムサール条約登録直後に北陸新幹線ルート(2012年計画ルート)が公表され、2015年にルート変更が実現しました。

2021年に北陸新幹線のトンネル建設工事が完了した後「後谷」に流れる湧水が激減し、水生生物に大きな影響が出たことから、事業者である鉄道運輸機構が代償措置として過去に埋め立てられた谷の一部を自然復元することになりました。

NACS-Jと地元市民団体では、自然復元工事にあたってはラムサール条約決議Ⅷ.16「湿地再生の原則とガイドライン」に基づき目標や達成基準などを作成するよう働きかけてきました。

今年2月に中池見湿地北陸新幹線建設によるモニタリング調査結果を検証する専門家委員会の最終回が行われ、3月末にはラムサール条約のガイドラインに沿った形で目標や達成基準などが記載された環境管理計画※が公開されました。

今後の復元工事の進捗は「敦賀市中池見湿地保全活用協議会」の分科会で報告されます。

QRコード

※「北陸新幹線工事完了後の中池見湿地後谷エリア自然復元に係る環境管理計画」 二次元コードから見ることができます。

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担当者から一言

福田さんの顔写真

リポーター
生物多様性保全部  福田真由子
北陸新幹線に試乗して改めて2012年計画ルートがより影響の少ないルートに変更になった価値を感じました。

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