2024.04.30(2024.04.30 更新)
奄美で集落体験と貝のモニタリング体験ツアー
報告
専門度:
干潟の貝類調査。地元のオジが貝を発見し、夢中になる参加者の子ども
テーマ:生物多様性地域戦略モニタリング伝統文化海の保全
フィールド:自然再生干潟
NACS-Jが鹿児島県奄美大島の宇検村からの委託を受けて進める里海づくり事業。海域管理のビジョン策定と生業づくりの2本の柱があり、生業づくりでは宇検村観光基本計画(2023年度施行)に基づいて自然を損なわない利活用を目指し、利用場所のモニタリングと再生活動を計画しています。
3月9日、その第一弾として、集落体験と干潟の貝類調査を合わせたモニターツアーを実施しました。村外に住む3組が参加し、専門家の指導のもとで貝類を採取・同定したほか、集落のオジたちと歩くツアーや地元の食材を使ったランチ、漁船での移動を体験しました。
今回活動を行った干潟は、かつて集落の方が潮干狩りでよく利用していた場所です。砂利浜の海岸に、イソシジミなどの二枚貝が足先で掘って採れるほど生息していましたが、現在では砂利の隙間に微細な土砂が詰まり、数は減少しています。
豊かな干潟を取り戻すために、今後は村外からの来訪者とともに、モニタリング、土砂流入要因の解明などを行う予定です。
※日本自然保護協会の活動は皆様からの会費やご寄付で支えられています。日本自然保護協会の活動にご支援をよろしくお願いいたします。
担当者から一言
リポーター
生物多様性保全部 中野 恵
参加者のツアーへの支払意思額は5000円前後でしたが、ランチ単体では1500円~2000円。食の力すごい!