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Home 主な活動 スタッフブログ 【連載】遺贈寄付を知ろう「第20回:自然環境も含めた社会への恩返しができる遺贈・寄付で人生の意味や価値を味わえた」

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2024.04.18(2024.04.22 更新)

【連載】遺贈寄付を知ろう「第20回:自然環境も含めた社会への恩返しができる遺贈・寄付で人生の意味や価値を味わえた」

読み物

専門度:専門度1

遺贈寄付を知ろう〜あなたの想いと自然を未来につなげるために

フィールド:活動支援寄付

NACS-Jではここ数年、遺贈寄付に関するご相談が寄せられることが多くなってきました。まだ元気なうちに人生のエンディングの準備を進め、遺産の活かし方をご自身で決める方が増えているようです。

遺贈寄付とは、人生の最後に財産が残った時に、その一部を公益団体などへ寄付をすること。自分の想いを未来に託し、自身亡き後に財産を社会に有効に活かす方法の一つとして、注目が高まっています。今回は、実際に寄付を決められた方に遺贈寄付への想いを語っていただきました。


【連載】遺贈寄付を知ろう ~ あなたの想いと自然を未来につなげるために

第20回:自然環境も含めた社会への恩返しができる遺贈・寄付で、人生の意味や価値を味わえた

財産をよりよく活かす方法として、最近選択する方が増えている「遺贈寄付」。関心はあるのだけれど、どういう団体に遺せばよいのか、お悩みの方も多いと聞きます。
今回は、自然保護活動への生前寄付をされ、遺贈寄付を計画された方へのインタビューをご紹介します。

愛知県名古屋市で設計・システム技術開発の株式会社ケィテックの経営を長年務めてこられた金子一夫さんは、ご自身が育まれてきた自然環境や社会へ恩返ししたいと遺贈寄付の意思を固め、遺言書を準備されました。生前寄付や遺贈寄付を決められた経緯や、寄付に込めた想いについてお話をうかがいました。

ーー自然を守ることへの想いをお聞かせください。

我々人間が、自然や環境を支配しているような錯覚を起こすのですが、本当は、人間も自然の一部であって、自然と共存しないと、人間自体が狂ってしまうと思うのです。
自然は人類のパートナーでもあり、自然を意識し、機会があるたびに大切にしていこうと思うことが、私たちの人生そのものを豊かにしていくのではないかと思っています。

長年事業経営をしてきて、環境も含めて自然の大切さを知ることまで思いを巡らせていくことが、事業をしている者の責任と思っています。
わずかであっても社会全体、全国に目を向けることが、自分たちの事業が一層発展できる基盤だと思うのです。

ーー自然保護活動への寄付を決められたきっかけを教えてください。

自然は大切だとずっと思ってきましたが、具体的に何かアクションを起こさないと、その気持ちを表すことができません。
日ごろから思っていることを具体的に表すことで、自然を大切にすることへの貢献を自分でも納得できるので、ささやかながら、寄付を行って自然保護の人材育成に役立ってくれればと考え、支援をさせていただきました。

具体的には、NACS-J市民カレッジや、遺贈寄付に関する日本自然保護協会のオンラインセミナーを受講して話を聞き、なお一層、支援の意志が固まりました。
日本自然保護協会が非常に意欲的に活動されていることを知ることもでき、私も刺激を受け、思い切って寄付しようと決断できました。
今、振り返っても、そう思いたって寄付したことは、正解だったと思っています。

ーー遺言書を作成され遺贈寄付もご計画中とのことですが、なぜ遺贈寄付をしようと考えられたのでしょうか。

私の物心ついたときは、ちょうど太平洋戦争が終わったころで、焼夷弾が落ちた焼野原でまったく何もない町の中で、本当に貧しいところから人生を始めましたが、親からの愛情や、無償で学校教育を受けたとか、いろいろな恩恵を社会から受けて育ってきました。
ある程度、自分の人生が見え始めたころに、このまま何もせずに世を去ってもよいものか、少しでも恩返しができたら、笑顔で死の床につけるかなと思いました。

母が亡くなったこともあって、自分の死について考えるようになり、何か次世代の人たちに贈り物を残していくことはできないか、と思うようになりました。
ただ、自分の子供たちに遺産を残していくだけでは、余りにも寂しい気がします。お世話になった社会に、広く次世代の人たちに自分の資産を活かせないか、そこまで考えると、自分の人生に意味と価値が出てくるかなと思い、遺贈寄付を考えました。

厚労省が出している余命年齢を見ながら、自分のライフプランとして、どのように資産を使っていくか、計算して遺言書を考えています。孫への教育資金信託という形で、子供たちにはすでに通帳を渡してあります。家内には、何年生きるか平均余命を考え、生活に困らないように資産を残し、それでも使い残した資産は、すべて寄付したいところに渡そうと思っています。日本自然保護協会を含め、だいたい6カ所くらいの寄付先を決めて、遺贈寄付を計画しています。

感謝状と金子様の写真

遺贈寄付を計画され、遺言書の準備を終えた金子さんは、「死ぬことは怖くなく、むしろ楽しみになってきた」と笑いながら、現在の心境を語ってくださいました。

お元気なうちに、遺言書を準備された方が口々に安堵の気持ちをされるように、金子さんも遺贈寄付を計画されたことが、これからの人生の楽しみのひとつになられたようです。

日本自然保護協会の活動はすべて、多くの方からのご寄付に支えられています。少額の募金寄付から、人生最後の社会貢献である遺贈寄付まで、ご支援のカタチはさまざまです。
遺贈寄付や相続財産からのご寄付は、法務・税務・終活等の専門家と連携し、丁寧かつ慎重にご相談を重ね、最適な形で実現するためのサポートを行っています。どうぞお気軽にご相談ください。
お問合せは以下のEメールまたはTELまで。ご案内資料の送付を希望される場合は、ご住所とお名前をお知らせください。

公益財団法人日本自然保護協会(NACS-J) 遺贈・遺産寄付担当
E-mail memory@nacsj.or.jp/TEL 03-3553-4101(代表受付、平日10:00~17:00)

遺贈・遺産寄付についてくわしくは・・・

コラム「遺贈寄付を知ろう」 連載目次ページ

https://www.nacsj.or.jp/news/2023/10/37315/

あなたの想いを日本の自然のために遺す、遺贈・遺産・生前のご寄付のご案内

https://www.nacsj.or.jp/support/bequest/

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