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2024.04.22(2024.04.22 更新)

ネイチャーポジティブに向けて日本ユネスコエコパークネットワーク(JBRN)と連携協定を結びました

報告

専門度:専門度3

テーマ:ユネスコエコパーク

フィールド:日本BR

日本自然保護協会(NACS-J)は、日本ユネスコエコパークネットワーク(JBRN)※1と2024年2月16日に連携協定を締結しました。

日本国内のユネスコエコパークにおいて生物多様性の損失を止め、反転させる行動(ネイチャーポジティブ)とともにそれを通じた地域の魅力向上や人材育成、地場産業の付加価値を高めることを目指し、実効性のある取り組みを共に行うことを目指します。協定の具体的な内容は、以下になります。

  1. ネイチャーポジティブの実現に向けた取組
  2. ユネスコエコパークの管理運営計画の実施を通じたネイチャーポジティブの実現
  3. ユネスコエコパークの管理運営計画の実施を通じた生物多様性の定量的評価と、それを定期報告に生かす取組
  4. 企業や専門家・市民セクター等とのパートナーシップの構築

2023年3月には、みなかみBRを舞台として三菱地所×みなかみ町×NACS-Jが企業版ふるさと納税を活用してネイチャーポジティブに向けた活動が開始されており、地域に根差した企業との協働が進められています。

NACS-Jは、2020年度より文科省から「ユネスコ未来共創プラットフォーム事業」を受託し、ユネスコエコパークの実務担当者向けにワークショップの開催、国内外のグッドプラクティスの情報収集、日本のユネスコエコパークを専門的な観点から支援を行う日本MAB計画支援委員会※2が発行する会報誌infoMABの発行を進めています。また、2022年12月には横浜国立大学から日本MAB計画支援委員会の事務局を引き継ぎました。ユネスコエコパークに関わる体制づくりを進めることで、JBRN(=自治体)とともに生物多様性に配慮した人と自然が共生(調和)する持続可能な地域づくりを目指しています。

2023年の国際調整理事会(MAB-ICC)において、ユネスコ事務局は新たな世界目標である昆明モントリオール生物多様性枠組み(GBF)の目標達成に向けてユネスコエコパーク(BR)の役割を強調しており、一緒に行動していくとしています。

※1日本ユネスコエコパークネットワーク(JBRN)は、ユネスコエコパークを構成する複数の自治体のネットワークです。国際連合教育科学文化機関(以下「ユネスコ」)の人間と生物圏(MAB)計画における生物圏保存地域(以下「ユネスコエコパーク」)事業が目指す、生物多様性の保全と生物資源の持続可能な利用を通じた地域振興、その担い手となる人材の育成、地域文化の振興、その他ユネスコの諸活動の目的の実現を推進することを目的とします。2012年にNACS-Jが支援した綾ユネスコエコパーク(BR)が移行地域を含むBRとして新たに登録され、国主導統治型から自治体主導統治型へ移行しました。日本BRは10箇所(自治体数56市町村)からなります。

※2日本MAB計画支援委員会は、日本ユネスコエコパークネットワーク活動を支援し、文部科学省日本ユネスコ国内委員会MAB計画分科会と連携し、ユネスコ「人間と生物圏」(MAB)計画を推進することを目的としている。現在委員は17名。

20230724JBRN大会
▲2023年7月に横浜で開催されたJBRN大会の様子

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