2023.12.23(2023.12.27 更新)
自然観察指導員講習会600回を迎えて
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第600回指導員講習会は富山県で開催
テーマ:モニタリング人材育成
フィールド:自然観察指導員
「自然観察からはじまる自然保護」
自然観察指導員の合言葉は「自然観察からはじまる自然保護」です。自然を観察しなければ、どんな保護が必要なのか見えてきません。保護策を施した後も、その策が適切だったかを知るために観察が必要です。観察を前提にしない保護はありえないのです。
一方、観察は必ずしも保護を前提としていません。楽しいから観察、ここの自然が好きになったから観察……で十分です。その続きで、ここの自然を多くの人に伝えたいから観察会、子どもたちの健やかな成長のために観察会、……を、ぜひ開催してください。楽しいですよ。
楽しく観察(会)が続けられればいいのですが、自然に異変が見つかったり、自然を改変する計画を知ったりしたら、見過ごさず、見て見ぬふりをせず、自然のために一肌脱いでください。それが、自然観察から自然保護が始まった瞬間です。
自然観察指導員講習会は1978年に始まり、45年目となる2023年の10月に富山県で第600回が開催されました。受講者総数は3万1749人です。この間、2泊3日だった講習会を1泊2日にする、企業との共催会が増えるなど変化した点もありますが、前述した自然観察指導員の哲学は不変です。自然観察会を通して、この哲学と合言葉をさらに多くの人に広めましょう。
植原 彰(自然観察指導員講習会講師、NACS-J理事)
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