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2023.02.27(2023.03.01 更新)

島根・保護林に影響のある風力発電計画

報告

専門度:専門度3

雪に覆われた山道の画像

▲事業によって影響を受ける範囲に含まれる保護林

テーマ:生息環境保全森林保全環境アセスメント里山の保全

フィールド:再生可能エネルギー

島根県浜田市弥栄地区で陸上風力発電事業が計画され、環境影響評価の終盤である準備書が縦覧されました。株式会社グリーンパワーインベストメントによって、高さ200m近い風車が最大14基建てられ5万6000kWの発電を行う計画です。

近年は10万kWを超える計画が多い中、比較的規模は小さいものの、林野庁の保護林が対象事業実施区域(事業によって影響を受ける範囲)に含まれています。ひどい所では保護林の林縁ギリギリで切土して、林縁から20mの距離に風車を建設する予定です。しかし、準備書には保護林が対象事業実施区域に含まれている旨の記載はありません。さらに保護林である場所は、若い二次林で自然環境上の問題はないという記述をしています。

しかし、現地視察をしたところ、若い二次林ではなく、ブナやミズナラ、天然スギが多数自生しており、少なくとも樹齢100年を超える森林でした。保護林に影響する風力発電事業計画は、全国的にも他に例を見ません。事業者には、14基中、自然保護上問題のある4基の設置を行わないように強く働きかけをしていきます。

自然保護上重要な保護林に影響大!島根県での風発計画にアセスやり直しを求め意見書を提出

担当者から一言

若松さんの顔写真

リポーター
保護・教育部 若松伸彦
残存する自然林が極めて少ない西日本で、対象事業実施区域の保護林は貴重な森林です。

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