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2022.12.26(2023.09.20 更新)

松阪市の風力発電事業、地元で反対請願書採択

報告

専門度:専門度3

▲風車の設置は急峻な山の尾根上

テーマ:環境アセスメント生息環境保全森林保全

フィールド:エネルギー問題

三重県松阪市飯高地域で進められている「(仮称)三重松阪蓮ウインドファーム事業」に関して、2022年10月5日に松阪市議会の環境福祉委員会の参考人として招致され、自然環境面での懸念などの意見を述べました。

9月に同計画地に行き、現地確認を行いましたが、風車建設予定地は中央構造線のすぐ近くで地質的に脆弱な非常に急峻な山の上のため、数多くの崩壊地がありました。また、計画エリアの全域が県立公園内であり、ブナなどの原生的な森林を含んでいます。それだけでなく、紀伊半島でも数少ないイヌワシが生息している可能性がある場所です。この風力発電計画については、環境省からも環境配慮書に対して取り止めも含めて検討するように意見が出ています。

委員会では参考人質疑後、地元住民団体からの建設反対請願書が賛成多数で採択。後日、本会議で同請願が、賛成23、反対3、退席1で採択されました。事業者は今年度中にアセス方法書提出を目指しているようですが、地元議会からの反対が示されたことで、どう動くのか注視しています。

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担当者から一言

若松さんの顔写真

リポーター
保護・教育部 若松伸彦
今回は請願書採択にまで至り、正しい情報を地元の人々や議員さんに伝えることの大切さを感じました。

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