2022.09.07(2022.09.08 更新)
シンポジウム「辺野古沖、長島鍾乳洞のなぞ」を開催しました。
イベント報告
専門度:
▲長島鍾乳洞は、多様な鍾乳洞構成物から成り立ち、これまでに報告例のない特殊な鍾乳石や微生物が生成に関与した鍾乳石など計14種が見つかった。
テーマ:生息環境保全絶滅危惧種世界遺産海の保全
フィールド:ホープスポット海
5月28日、沖縄県名護市立中央図書館にて「シンポジウム・辺野古沖、長島鍾乳洞のなぞ」を実施しました。
最初に浦田健作先生 (九州大学 ・ 大阪経済法科大学)から、琉球列島のカルスト地形、世界や日本の鍾乳洞との比較、浦田先生が「小さな宝石箱」と呼んでいる長島の鍾乳洞の発見やその価値などについて講演いただきました。名護市辺野古沖の長島鍾乳洞と宜野座村にある松田鍾乳洞とは、かつてはつながっていた可能性があるとのお話もありました。
松田鍾乳洞で長くガイドを務める森田智代さんからは、現場で活動されている方たちが、専門家の調査によって、これまで以上にその価値に気付いて、適切な案内ができ、守りたいという意識につながったというお話をいただきました。
後半は中井達郎氏(国士舘大)の進行のもと、渡久地健氏(名桜大学)にもご参加いただき、どのようにして地域作りにつなげるかなどの課題について、フロアからの声も取り入れ、活発な意見交換を行う場となりました。雨の中、50名以上の方々にご参加いただくことができました。
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担当者から一言
リポーター
保護・教育部 安部真理子
数十万年前の生成期から現在までの痕跡が残る貴重な鍾乳洞を、地域の皆さんに紹介することができました。