2022.06.07(2024.03.21 更新)
【終了しました】シンポジウム 御嶽山の価値と未来 ~国立・国定公園に向けて~
専門度:
テーマ:自然資源生息環境保全国立公園
フィールド:山
長野県と岐阜県にまたがる御嶽山は、古くから信仰を集めた霊山として知られ、日本有数の火山であり、高山植物やライチョウが生息する自然環境の価値を有しています。一方で、過去には大規模なスキー場開設など数多くのリゾート開発が行われ、自然が改変されてきました。また1979年と2014年に大規模な噴火をして火山災害をもたらせてきました。
御嶽山は長野県と岐阜県の両県では、ともに県立自然公園に指定されておりますが、標高3,000m以上の名山が国立・国定公園でないのは御嶽山だけです。また、御嶽山の安全な利用のためには、噴火の際のシェルター(避難所)の設置など、国による施設の整備も必要です。これらのことから、御嶽山の国立・国定公園に向けたシンポジウムを開催することにしました。
我が国では、2022年に開催される生物多様性条約締約国会議(CBD/COP15)で決定される次期世界目標として「30 by 30」(サーティ・バイ・サーティ、2030年までに陸域・海域の30%を保全・保護地域とすることを目指す目標)が検討されており、日本国内の自然保護区の拡大は喫緊の課題となっています。
本シンポジウムでは、御嶽山の価値を見つめ直し、自然公園として保護と利用のあり方を議論し、御嶽山の国立・国定公園化の実現への機運を醸成していきます。
「シンポジウム 御嶽山の価値と未来 ~国立・国定公園に向けて~」
「シンポジウム 御嶽山の価値と未来 ~国立・国定公園に向けて~」チラシ(PDF/3.3MB)
開催概要
日時 | 2022年6月18日(土) 13:00~16:00 |
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場所 | 木曽町立開田中学校体育館(長野県木曽町開田高原西野841) |
参加費 | 無料 |
申込み | 事前申し込み不要 |
主催など | 主催:木曽町、王滝村、(公財)日本自然保護協会(NACS-J)
後援:環境省 信越自然環境事務所、長野県、岐阜県、高山市、下呂市、木曽町教育委員会 |
ブログラム
1)開会挨拶:原 久仁男(木曽町長)、ほか
2)基調講演:中山 郁(皇學館大学教授、宗教学)「日本の山岳信仰と御嶽の宗教文化」
3)パネルディスカッション
<話題提供>
- 熊倉基之(環境省自然環境局国立公園課長)「国立・国定公園の今後の役割と発展」
- 稲垣 康(木曽町環境協議会住民運動部会長)「木曽町開田高原における保全活動の取組み」
- 小野木三郎(飛騨高山ふるさとを歩こう会会長)「御嶽山の価値と自然保護の課題」
<ディスカッション>
テーマ「御嶽山の国立・国定公園への昇格に向けて」
4)閉会挨拶:亀山 章(NACS-J理事長)
基調講演「日本の山岳信仰と御嶽の宗教文化」講師紹介
中山 郁(皇學館大学教授、宗教学)
昭和42年東京に誕生。國學院大學大学院博士課程後期満期退学(博士(宗教学)。著書に『修験と神道のあいだ―木曽御嶽信仰の近世・近代』(弘文堂、平成19年)、共著に『木曽のおんたけさん その歴史と信仰』(岩田書院、平成21年)がある。また、栃木県護国神社権禰宜でもある。