2022.05.13(2022.10.13 更新)
5月14日 と 10月8日 は「世界渡り鳥の日」
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専門度:
テーマ:絶滅危惧種国際
フィールド:国際
国連では、5月と10月の第2土曜日を「世界渡り鳥の日」としています。
この日を、国境に縛られることなく、何百、何千キロも移動する渡り鳥の保全について啓発する日と定めて、ボン条約(正式名称:移動性野生動物の保護に関する条約)事務局が、普及啓発キャンペーンの旗振り役を担っています。
世界渡り鳥の日 啓発キャンペーン(外部サイトに移動します。)
今年2022年の世界渡り鳥の日は 5月14日 と 10月8日 です。
2022年の世界渡り鳥の日の今年のテーマは「光害」
2022年の世界渡り鳥の日のテーマは「光害」で、スローガンは “Dim the Lights for Birds at Night!”(渡り鳥のために夜は消灯しよう)です。
キャンペーンのウェブサイトによると、毎年何百万羽もの鳥が光害によって影響を受けており、対策のための指針が作られ、その取り組みを進める政府や自治体などもどんどん広がっているそうです。
現在、特別にウェブサイトでも公開中です。ぜひご覧ください。
NACS-Jが実施する渡り鳥「サシバ」の保全
日本自然保護協会(NACS-J)では、絶滅危惧種を守る取組みの一つとして、良好な里山環境の象徴種である「サシバ」の保全活動を展開しています。
このサシバも、日本から台湾、フィリピンへ移動する渡り鳥です。
これまで、「渡り」に関わる多くの関係者と連携して、国際サミットを開催するなどさまざまな取り組みを行ってきました。
活動の一環として、サシバ保全の現場から収穫されたお米などを原料にした泡盛ともろみ酢を、地域の酒造会社に作っていただき、現在も販売中です。
この売上の一部はサシバの保全に活用されています。
サシバがつないだ国産米の琉球泡盛「寒露の渡り」紹介動画
絶滅危惧種の渡り鳥「サシバ」保護活動へのご支援のお願い
日本の里山で子育てを行う「サシバ」。しかし、近年の耕作放棄や効率化を重視した一次産業の普及等によって、里山の生き物は減り、日本でのサシバの繁殖場所は1970年代の7割以下に減少しました。里山が、サシバが子育てのできる、多くの生き物が育まれる場所であり続けられるように、この保全活動をご支援ください。
この土曜日の夜は部屋の明かりを落として、夜空と、迷子にならず羽ばたく渡り鳥を想う時間を作ってはいかがでしょうか。
(お酒をたしなむ方は、晩酌に『寒露の渡り』ともろみ酢で作るつまみとをお供に!)
ハッシュタグは#WMBD2022。野鳥愛好家のみなさんは、是非お気に入りの渡り鳥の写真をこのハッシュタグと共に紹介して、この日を盛り上げてください。