2022.05.11(2024.02.26 更新)
【終了しました】シンポジウム「辺野古沖、長島鍾乳洞のなぞ」(沖縄県名護市)
イベント告知
専門度:
▲写真:藤田喜久さん撮影
テーマ:環境教育世界遺産海の保全
フィールド:鍾乳洞辺野古
辺野古崎の沖合の長島で小さな鍾乳洞が発見されました。この鍾乳洞を日本洞窟学会元会長の浦田健作氏が中心となって調査したところ、多様な鍾乳洞構成物から成り立っている、まさに「小さな宝石箱」のような鍾乳洞であることが分かりました。
本シンポジウムでは、「小さな宝石箱」のような鍾乳洞がどのような経緯で作られたかという最大の謎に迫ります。また、地域の人々の暮らしと結びつきが強い、地域の「宝」であるこの鍾乳洞をどのように守り、そしてどのように活用していくのかを考えていきたいと思います。
シンポジウム「辺野古沖、長島鍾乳洞のなぞ」チラシ(606KB/PDF)
開催概要
プログラム
第一部 13:30〜
- 開会挨拶
- 「辺野古沖長島で発見された鍾乳洞 ~小さな宝石箱を開いてみる」
浦田健作 (九州大学・大阪経済法科大学)
第二部 14:50〜
- 「地域の宝としての長島鍾乳洞、 そして本島北部太平洋岸のカルスト台地」
中井達郎 (国士舘大学・(公財)日本自然保護協会) - 「宜野座村松田鍾乳洞での取り組み」
森田智代 (松田鍾乳洞認定ガイド) - パネルディスカッション
「地域の 「宝石箱」 鍾乳洞 ・ カルスト ~まもり、 活用して行くためには~」
渡久地健(元琉球大学教員)、安部真理子((公財)日本自然保護協会)、浦田健作、森田智代 - 閉会挨拶 東恩納琢磨(名護市議)
お問い合わせ・連絡先
日本自然保護協会 保護・教育部 安部
03-3553-4101/080-5067-0957
hogo@nacsj.or.jp
辺野古崎の沖合にある長島で鍾乳洞が発見されました。日本洞窟学会元会長の浦田健作氏を中心に調査を行ったところ、小規模な洞窟であるにもかかわらず、とても多様な鍾乳洞構成物から成り立っていることがわかってきました。世界で初めて発見された小地形もありました。しかも、それらがほとんど人間に荒らされていない姿で、保存されていたのです。浦田氏は、「小さな宝石箱だ」と言われます。しかし、たくさんの謎も生まれてきました。何故長島のような小さな島に、このような鍾乳洞が作られたのか。辺野古地域に隣り合う宜野座村や金武町にたくさんある鍾乳洞とどのような関係があるのか。沖縄・奄美には、かつてのサンゴ礁が陸に上がった土地、すなわちカルスト台地(隆起サンゴ礁)が広がっています。そして、多くの人々がその上で暮らしてきたのですが、そのような土地とどのようにつきあってきたのか。
長島をはじめとするこの地域の鍾乳洞、カルストは、地域の「宝」です。このシポジウムでは、このような「宝」をこれからどのように守り、そしてどのように活用していくのかを考えたいと思います。
ご興味のある方は、是非ご参加ください!
▲写真:藤田喜久さん撮影