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日本の絶滅危惧種を守る

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2022.04.12(2025.01.31 更新)

絶滅危惧種の草原のチョウ分布回復プロジェクト「ここ数年の草原環境の回復が絶滅回避の鍵を握ります」

草原のチョウは、生息地である草原の減少や里やまの環境の変化により、最も絶滅の危険性が高い生きものの一つとされています。そんな草原のチョウの中でも、減少率が高いとされる、オオルリシジミとウスイロヒョウモンモドキの保全に力を入れて実施しています。

オオルリシジミの写真

▲写真:オオルリシジミ

2022年の取り組み

  1. 計画的な食草の植栽と防鹿柵の設置による草原環境の回復支援
  2. 科学的な生息調査と市民の手による保全手法研究
  3. 地域の皆さんと協力した違法採取対策のパトロールの実施

2022年春に安曇野市の天然記念物となったオオルリシジミ(環境省レッドリスト絶滅危惧I類)は、皆さまからのご支援や長年の保護活動の成果が実り、保護区やその周辺での安定的な発生が続いています。この流れを確実なものとするため、NACSJは地域の皆さんと協力して食草の配布や生息調査、違法採取対策に力を入れ実施して、絶滅が遠のくよう、分布拡大に取り組みます。

6/15に安曇野市内在住の希望者に配布予定の食草クララ(写真)。安曇野市民の皆さんも自宅の庭にクララを植えるなどしてオオルリシジミの分布拡大に協力してくださっています。(今年も岩原の自然と文化を守る会の百瀬代表が大切に育ててくださっています。)
2021年の活動の様子はこちら>> https://www.nacsj.or.jp/2021/09/26716/

また大変厳しい状況が続いているウスイロヒョウモンモドキ(環境省レッドリスト絶滅危惧I類)の保護活動では、昨年設置した防鹿柵の効果で、鳥取市余戸地区の三原台地では草原環境が改善してきています。

今年は現在の倍の面積を防鹿柵で囲うことでチョウが発生する下地を作るとともに、食草の苗や種を集める保護地も防鹿柵で囲い確保して草原環境が回復するスピードを加速させます。

▲ウスイロヒョウモンモドキ

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