2022.02.16(2022.02.28 更新)
奇跡の海・上関イベント企画が進行中!
専門度:
テーマ:自然資源生息環境保全海の保全環境教育
フィールド:海
【イベント延期のお知らせ】
2022年3月21日のイベントは、コロナウィルスの蔓延状況を鑑み、延期となりました。代わりに、未利用魚の利用を目指した寒ボラまつりを開催する予定です。
こんにちは。生物多様性保全部の中野です。
ナメクジウオ調査や海藻の畑づくりなど、NACS-Jが漁師や地域の方と協力してさまざまな事業を展開している山口県の上関。
この上関から、イベントのお知らせです。
来月3月21日(祝)に、上関町立総合文化センターで「漁師の文化と海の自然」をテーマにしたイベントを開催予定です。
地域の子供たちに、海の自然と、そこで繰り広げられる漁師さんたちの活動を伝えて、上関の海を好きになってもらおう!という企画です。
漁師さんが行っている様々な漁の紹介や漁具に触れられるコーナー、NACS-Jも関わっている海の調査活動の展示・体験コーナー、未利用魚の活用を目指した特製弁当の販売など、海の町上関を満喫できる内容となっています!
詳しいスケジュールが決まりましたら、あらためて告知します。
(尚、コロナの状況によっては、日程変更となる場合があります)
本日は、体験コーナーと特性弁当メニューの一部をチラ見せします~!
▲恥ずかしいけど、ぜったいにやりたい、顔はめパネル
▲地元で長年調査されてきたカンムリウミスズメの幼鳥のぬいぐるみ。
実物大なんです!なんて、かわいい~!!
▲新ブランド【上関の寒ボラ】!
これまで廃棄されてきた美味しい魚をみんなに食べてもらい、代わりに産卵期の魚を獲らない取組です。
企画に参加しているメンバーは、漁師さんはじめ、立場も年齢もさまざま。
<地域の子どもたちに上関の海のすばらしさを伝えたい!>という、熱い気持ちで集まって、わいわいがやがやと盛り上がっています。
残念ながらコロナの影響もあって、直接会えず、リモートで打ち合わせを重ねている状況ですが、議論は活発で、おもしろエピソードが飛び出したり、新しいアイディアが飛び交ったり…!
会議を時間以内におさめるのに、毎回、苦労しています(笑)。
上関はご存知の通り、原子力発電所の建設予定地がある町です。計画発生から既に30年以上が経ち、この間、町は二分されてきました。
この企画は、上関ネイチャープロジェクトという団体が中心となって進められています。意見や立場の違いを超えて、上関の自然を愛する地域の方たちが集まってできた団体です。
今回のイベント企画に集まったメンバーも、背負うものはさまざまです。時に厳しい意見も出て、議論になることもあります。私も自分の胸に手を当てて、間違っていたかも、と深く考えさせられることもしばしば。
私たちは海の自然を損ねる計画には反対です。しかし、推進したいという方の「町をよくしたいんだ」という思いにも真摯に耳を傾け、互いに対話する努力を重ねることは、私たちの活動になくてはならない姿勢だと考えています。
きれいごとかもしれませんが、このような対話の中からしか、自然とともに生きる、本当の町づくりは生まれないのではないでしょうか。
上関ネイチャープロジェクトが受け皿となり、NACS-Jのような団体も、意見の異なる方たちも、いっしょに議論でき、さらに、いっしょにイベントを作る機会があることに、地域のちからを感じます。
「自然のちからで明日をひらく。」
上関でも、そのような未来が実現するといいな、と思い、今日も企画作りに邁進するのでした!
寒ボラのチラシもチラ見せ!↓↓
味わってみたい方は、お気軽にスタッフ:中野( nakano@nacsj.or.jp )までお問い合わせくださいませ。
この記事のタグ