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2021.03.19(2021.03.19 更新)

会報1-2月号妖怪特集をみて、妖怪観察会を開催♪

専門度:専門度1

テーマ:生息環境保全森林保全海の保全川の保全里山の保全

フィールド:会報『自然保護』水木しげる妖怪

こんにちは、会報編集室の渡辺です。

「人と自然と妖怪」の関係を特集した会報『自然保護』2021年1-2月号。この企画では、水木しげるさんの妖怪への思いも紹介しました。

そして、先月、妖怪特集を読んだ自然観察指導員講習会講師で鳥取にお住まいの清末幸久さんが、地元の「水木しげるロード」で妖怪をテーマにした観察会を開き、その様子を報告してくださいました!

 


2月11日快晴。

自然観察指導員鳥取連絡会では鳥取県西部境港市で自然観察会を開催しました。

境港市は「ゲゲゲの鬼太郎」の生みの親、水木しげるさんの育った地です。境港駅から約800mの道路が美しく整備され139体の妖怪のブロンズ像が並び、妖怪神社や記念館がある観光スポットで「水木しげるロード」と呼ばれています。その中で、自然を観察して楽しもうという企画です。
きっかけはもちろん、会報『自然保護』の妖怪特集です。

 

JR境港線を走る「鬼太郎列車」。集合場所の境港駅はこの列車の終着駅。参加者の何人かはこの列車でやってきました。弓ヶ浜半島という砂嘴を貫く路線なので、早速、土地の利用や農作物など、車窓からの自然観察がはじまったことは言うまでもありません。

 

 


水木しげるロードにたくさん植栽されている「シダレエンジュ」。この時期は枝振りがよく見えておどろおどろしい妖怪的な雰囲気を創り出しています。普段はインバウンド客も多く、たくさんの観光客でにぎわう水木しげるロードですが、コロナ禍でもありこの日は閑散としていました。
私たちは「自然観察会実施中」ののぼりを持って移動しましたが、残念ながら飛び入りの一般参加者はありませんでした。

 

 


たくさんのブロンズ像が売りの一つとなっている水木しげるロードですが、まず自然観察の目にとまったのはブロンズ像の台座などの岩石。黒くて斑状組織が見えるから玄武岩だろう、とか、ベンチの砂岩はお隣の島根県宍道町で採れる来待石だろうなどと話が弾みました。もちろん両方を触って、温度の差や質感の違いを確かめました。
上の写真は植栽の樹木の観察のようすです。葉や実を落とした冬すがたの木を前にしてハナミズキかヤマボウシかで意見が分かれ、さてどっちと紛糾。だが、突然ひらめいた。そうか!どっちもミズキ科!!さすが水木しげるロード!!奥深すぎる。

 

 


水木さんが育ったアパートから見える風景。手前の海は境水道、海を挟んで対岸に見えるのは島根半島の山々。水木さんはこの風景が好きでずっと眺めていたという。私たちも同じ場所に立ってしばらく眺めてみた。2月と思えない暖かな日差しと、磯の香り感じました。

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