2021.03.05(2021.03.08 更新)
【全国砂浜ムーブメント2020】活動件数の最終集計の発表 ~集められたごみは170万個突破!~
報告
専門度:
テーマ:海の保全
フィールド:街中砂浜海岸
こんにちは。自然のちから推進部の志村智子です。
全国砂浜ムーブメント2020が、昨年2020年12月31日で終了しました。ご参加いただいた皆さま、応援してくださったみなさま、ありがとうございました。
砂浜ムーブメントでお願いした、砂浜を守るアクションその2「砂浜の生きものをしらべよう!」と、その3「砂浜や街中でごみを拾おう!」は、それぞれの活動・報告をスマホのアプリからご投稿いただきました。
その最終集計結果は以下のとおりです。
全国砂浜ムーブメント2020 最終件数
集計期間:2020年7月23日(海の日)~2020年12月31日
◆砂浜の生きものをしらべよう!
バイオーム(砂浜の自然しらべ)
◆砂浜や街中でごみを拾おう!
ピリカ(ごみ拾い)
たくさんのご参加、ほんとうにありがとうございました!
アクションその2「砂浜の生きものをしらべよう!」
アクションその2は、バイオームというアプリで「砂浜いきものクエスト」に参加してくださった方々が投稿してくれた生き物を集計しました。”クエスト”とは、探求、探索という意味で、ゲームの世界では、参加者に提示されるミッションというような意味で使われています。バイオームのクエストは、設定されたいきものを期間内に発見・投稿してクリアを目指すゲーム感覚の”生きものさがし”です。
ゲームの中で想像上の生き物を探したり、育てたことしかないゲーム世代のこどもたちにも、リアルな生きものさがしを楽しんでもらえる仕掛けであり、特定のテーマであるクエストがあることで、意識していなかった生きものや環境に目を向けてもらうきっかけづくりになっています。
砂浜ムーブメントでは、砂浜で10種投稿すればクエスト達成という設定にしました。達成するとアプリのクエストのページに「達成バッチ」が表示されます(写真)。今回、1200人以上の方が参加してくださり、200人以上の方がクエストを達成されました!
▲全国からの投稿
▲クエスト達成バッチ
▲クエストの画面
「砂浜なんて、砂しかない」「砂浜は生きものが少ない」と思われがちですが、探してみると、流れ着いた海藻や、カニの甲羅、二枚貝や巻貝、かわいい花を咲かせた植物など、けっこういろんなものが見つかります。砂浜や隣接した堤防から釣り上げたと思われる魚の投稿からは、目に見えている砂浜の部分だけでなく、波の中の砂の様子も想像することができます。
新型コロナの影響もあり、人が集まる場所を避け、広々とした砂浜に散歩に来てみたという方もいらっしゃったと思います。観察しているときは一人でも、みんなの発見を共有したり、見つけた生きもののことを他の利用者に教えてもらうことができることもバイオームの良いところです。
アクションその3「砂浜や街中でごみを拾おう!」
アクションその3は、ピリカというアプリで「全国砂浜ムーブメント2020」に参加してくださった方々の数を集計しました。拾われたごみの数は、11月末から一気に50万個以上も増え、なんと176万個突破となりました!実施期間は少し違いますが、昨年は37万個だったので、大幅に増える結果になりました。
海を漂っているごみは、漁業ごみばかりではなく、多くが陸上から流れ出したものという調査結果が出ています。プラスチックごみは、海洋に流れ出し、細分化してマイクロプラスチックになってしまうと回収のしようがありません。陸上にあるうちに、または砂浜に流れ着いて形のあるうちに回収することが、実はとっても重要なのです。
砂浜だけでなく、街中や山間部でも多くのごみを拾うことは、砂浜や海の生きものを守ること、ひいては私たちの暮らしが豊かであることにつながっています。
新型コロナの影響もあり、多くの人が集まって一緒にごみを拾う活動もやりづらかった時期が続きましたが、ピリカというアプリを通じて大きくつながった想いが、176万個という数字に表れたと感じています。ありがとうございました。
▲ピリカ画面
▲ごみ拾い活動
▲海ごみ
全国砂浜ムーブメント2020について
「砂浜ノート」を全国の子どもたちに届けるためにクラウドファンディング
本クラウドファンディングは無事に目標金額を達成することができました。ご支援いただいた皆さま、心より御礼申し上げます!
クラウドファンディング「子どもたちに「砂浜ノート」を届けて海や砂浜の大切さを伝えたい」