2021.01.04(2021.01.05 更新)
実務者向けユネスコエコパークワークショップ開始
報告
専門度:
テーマ:ユネスコエコパーク
日本自然保護協会(NACS-J)は、文部科学省の委託事業「ユネスコ未来共創プラットフォーム事業」として、ユネスコエコパーク(以下BR)の仕組みを活性化する取り組みを始めました。
日本のBRは、自治体が運営していますが発展途上にあり、実施体制など多くの課題があります。そこで、内外の事例の収集やテーマごとのワークショップを通じて、主にJBRN(日本ユネスコエコパークネットワーク)の実務担当者の能力向上を目指します。
課題解決のために他の地域での取り組みを相互参照できる仕組みを5年間で構築したいと考えています。
2020年10月19日に最初のワークショップをオンラインで開催しました。①国内のユネスコ活動拠点ネットワークの戦略的整備とBRにおける活動の海外展開に向けて、②BRの制度強化に向けた優れた事例の共有と実践活動について、という2つの話題提供をしました。
今年度はあと3回ワークショップを予定しており、2022年にユネスコへ提出が求められている定期報告について研修を行う予定です。
ユネスコエコパーク(BR:Biosphere Reserves)とは?
ユネスコエコパークは、1976年(昭和51年)にユネスコが開始。ユネスコの自然科学セクターで実施されるユネスコ人間と生物圏 (MAB:Man and Biosphere) 計画における一事業として実施。
世界遺産が、手つかずの自然を守ることを原則とする一方、ユネスコエコパークは、生態系の保全と接続可能な利活用の調和(自然と人間社会の共生)が目的。
(学習会「ユネスコエコパークを知ろう!」ちらしより転載)
担当者から一言
リポーター
生物多様性保全部 朱宮丈晴
エコパークの制度を使い地域の自然を地域が守る仕組みづくりのお手伝いをしています。まだ始まったばかりです。