2020.12.23(2021.04.28 更新)
今、日本はどんな状況? これからの社会は?
自然観察指導員
専門度:
テーマ:人材育成
自然観察指導員養成計画2030作成の背景となる社会の状況と、それを加味して目指したい方向性をご紹介します。
1.自然好きは少数派!
世論調査によると・・・
- 「自然に非常に関心がある方」は3割弱
- 若い世代では10%台にとどまっている
→関心が高くない人にも、もっと自然好きになってもらいたい
2.有史以来日本人が経験したことがない人口激減と高齢化
- 日本の人口は急激に減少し、2100年には2004年の3分の1に
- 人口の4割以上が65歳以上になる
- 人手不足の社会を支えるため、65歳以上も働くため、退職者のボランティアが減少
→ボランティアだけに頼らない自然保護教育を作りたい
3.将来、自然を大切にする大人が減ってしまう?
- 自然を重視するか否かは幼少期の原体験が影響する
- 全国的に、所得が低い世帯は自然体験が少ない傾向がある
- 貧富の差は広がっている
- このままだと自然体験が少なく、自然に思いを持たない大人が増える
→所得等の境遇に関係なく、子どもが自然の原体験をもてるようにしたい
4.身近な生きものの地域絶滅が進行している
- 2018年までの10年間の全国調査で、複数の身近な生きものの減少傾向にあることがわかった
- 例えば、セグロセキレイが絶滅危惧に相当するほどの規模で減少している可能性がみられた
- 当たり前の生きものが当たり前でなくなりつつある
→身近な自然に地域の多くの人が価値を感じられるようにしたい
5.コロナ等の感染症の影響で自然観察会ができない?
- 人や自然と関り、仲間を作る自然観察会は、ある程度人と人が近づく
- フィールドマナーと教育の為に、一つの自然物を複数人で手渡しあって観察することもままある
→感染症拡大期にもできる自然保護教育活動を作りたい
6.個人の可能性が大きくなっている
- 働き方が多様になり、インターネットの活用もすすみ、組織に属さずとも、あらゆる活動ができるようになった
→この自由さと個々の多様な指導員の可能性を活かした活動を応援したい
作成者・お問合せ
公益財団法人 日本自然保護協会 自然観察指導員養成チーム
Tel:03-3553-4105 mail:kansatsu1978@nacsj.or.jp