2020.12.04(2020.12.07 更新)
絶滅寸前!四国のツキノワグマを守る活動の現場視察に行ってきました
報告
専門度:
テーマ:絶滅危惧種
フィールド:森林
こんにちは!広報会員連携部の後藤ななです。
日本自然保護協会(以下、NACS-J)では、2017年より絶滅寸前となっている四国のツキノワグマの保護を目的に、日本クマネットワーク、四国自然史科学研究センターとともに活動を進めています。
四国のツキノワグマの保護活動3年間の活動報告 ~剣山系付近にのみ16~24頭生息~
今回、10月14日~16日に、これからの四国のツキノワグマの活動をどのように発信していくか検討するために、徳島県、高知県にまたがる生息地付近に行ってきました。
この視察では、現地で活動を進めている四国自然史科学研究センターの安藤喬平さんにご案内いただき、地域で活動されている様々なセクターの方にお会いすることができました。その様子を、4回に分けてご紹介します!
那賀町木頭の未来コンビニへ
初日となる14日は「未来コンビニ」で集合。このコンビニは、Kito Design Holdings株式会社が那賀町木頭地区で初めてとなるコンビニとして、2020年4月にオープンしたそうです。
「未来コンビニ」の名前には、この地の「未来を担う子供たちのため」という想いが込められているそうです。
今回は、日ごろ地域の方々の交流スペースともなる「未来コンビニ」の一角をお借りして、四国自然史科学研究センターの方々、地域おこし協力隊の方や那賀町集落支援員の方々、Kito Design Holdings株式会社の方々と、さまざまなお話を聞かせていただきました。
お話は、地域の方々と自然やツキノワグマとの関わりにはじまり、集落での昔ながらの暮らしやこれからの地域の展望など多岐にわたり、とても興味深いお話をたくさん聞かせていただきました。
木頭地区は、「木頭柚子」と呼ばれる、柚子の名産地。
集落のなかを歩くと、どこの道でも柚子の木が見られるほどでした。この日はまだ少し早かったようですが、「あと2週間もすれば一面が黄色く色づくんだよ」と教えていただきました。
未来コンビニも、メインカラーは柚子色、店頭にも地元の柚子を使った商品が沢山並んでいました。柚子色に染まった木頭、その季節にまた伺いたくなりました。
▲10月、まだ青い木頭柚子がたくさん生っていました
つづく
NACS-Jでは、日本クマネットワーク、四国自然史科学研究センターと協力して「四国ツキノワグマ保護活動」を進めています。
世界で最も小さい島に生息するツキノワグマを守り続けるために、皆さまからのご支援をよろしくお願い致します。