2020.11.02(2020.11.04 更新)
オガサワラカワラヒワ保全計画づくり
報告
専門度:
▲環境省レッドリストでは絶滅危惧IA類のオガサワラカワラヒワ(写真:川口大朗)
テーマ:生息環境保全絶滅危惧種
フィールド:小笠原諸島
小笠原諸島に生息する固有種オガサワラカワラヒワ(種の保存法の国内希少野生動植物種)は、現在、繁殖個体数は母島列島で100個体、南硫黄島で100個体と推定され、特に2000年代に入り群れでの観察がなくなり、激減してます。
この危機的な状況に速やかに対策を講じようと、小笠原の団体アイランズケア、小笠原自然文化研究所が中心となり、各分野の専門家と地域住民が協働し取り組む、絶滅回避のためのアクションプランづくりが始まりました。
9月22日に、島内外の専門家21名が参加しオンライン会議によるワークショップが開かれ、NACS-Jも参加しました。繁殖地でのドブネズミによる巣の捕食、母島でのノネコによる捕食、食物や水場の減少や感染症などが、保全上の脅威として挙げられ、対策の優先度や目標設定などを科学的な知見をもとに検討しました。
12月には行政や地域住民も加わり、絶滅回避に向けたアクションプランが具体化していきます。
https://ogasawara-kawarahiwa.jimdofree.com/
担当者から一言
保護部 大野正人
この小さな鳥が、100万年前どうやって小笠原諸島にたどり着き種が分化していったのか興味はつきません。
この記事のタグ