2020.10.30(2020.12.02 更新)
会報『自然保護』No.578 2020年11・12月号 特集:生物多様性 10年の変化とこれから
読み物イベント報告自然観察指導員イベント告知
専門度:
今月の表紙
第6回フォトコンテスト優秀賞「オオキトンボ」
撮影・解説 飯田 貢
夜中のうちに寝床で休む個体を見つけ、夜露に濡れた身体を朝日が照らし出す瞬間を待ち撮影しました。夜には気温が4℃まで下がり、冷えて身体は動かない状態です。自然界で生きる厳しさを垣間見る場面でした。
★生物多様性 10年の変化とこれから
COP10(生物多様性条約第10回締約国会議)から10年という節目の今年、愛知目標(人と自然の共生する社会ビジョンのために2020年までに達成すべき20の行動目標)について「目標未達」との評価が下されました。では、国内では、この10年の生物多様性保全に関わる動きはどのように変化したのでしょうか。目に見える数字をもとに、現状とこれからを考えます。
レッドリスト掲載種/国立・国定公園/生物多様性地域戦略/ユネスコエコパーク/震災後の海岸植生/外来生物/水産資源/ESG投資/気候変動と生物分布/生きものマーク米
“ダム撤去”が実現した10年
生物多様性保全の実効性とNGOの役割
★話題の環境トピックス
■ 多くの市民連携で風車建設白紙撤回
★今日からはじめる自然観察
■ モフモフを通して命のバトンタッチを観よう
アブラムシの中には、白いモフモフのロウ物質を出すものがたくさんいます。じっくり観察してみると、モフモフのまとい方もさまざま。やわらかそうなふわふわな綿毛が目立つ種をいくつか紹介します。
(松本嘉幸 日本半翅類学会会員 公立中学校非常勤講師)
■ ひらきのホネ
アジのひらきを見たことあるかな。食べたことのある人も多いよね。アジのひらきには骨があります。
ポイッ……と捨ててしまう前に、そのアジのひらきの骨を見てみましょう。
(盛口 満 沖縄大学学長)
★NACS-J NEWS 各担当からの報告
- 今年度初の自然観察指導員講習会をついに開催できました!
- ネイチュア・フィーリング実践テキスト販売開始
- オガサワラカワラヒワ保全計画づくり
- 大分県が太陽光発電のアセス強化
- 沖縄県座間味の浄水場建設地は高台へ 生物多様性豊かな海の保全に向け前進
- 大船渡市吉浜地区メガソーラー建設予定地で地形観察会
- オンライン自然観察会の交流+相談会を開催しました。
- 山口県上関の田ノ浦湾と周辺海域にてナメクジウオ類の調査を行いました。
- 「すべてのこどもに自然を!」プロジェクト(仮)実行委員会やってます!
- おすすめ動画 日本自然保護大賞2020 記念シンポジウム
- 海・陸の30%を保全へ 世界目標へのリーダーの宣言。