2020.03.06(2020.03.09 更新)
「自然しらべ」で侵略的外来種のアリを確認
調査報告読み物
専門度:
(写真:小松拓真さん)
テーマ:環境教育モニタリング外来種
フィールド:外来種問題
侵略的外来種のアリは日本の生物多様性や人々の日常生活に大きな影響を与えます。これらのアリは一度地域に侵入し定着してしまうと、分布拡大を食い止めることが極めて困難です。
在来のアリの種類が減少するほか、種子散布をアリに依存する植物やアリと共生関係にある昆虫も影響を受けます。市民も身近な場所でアリを見続け、侵入をいち早く察知できるようになることが大切です。
2年連続で実施したアリの「自然しらべ」では、クロコツブアリなど複数の種類の外来アリが新たな地域で確認できたほか、侵略的な外来種であるアルゼンチンアリが広島県と兵庫県から報告されました。
2年間の記録からは、国内の在来のアリについても、南方に生息している種が次第に分布を北上させている様子など、数々の変化が報告されています。
現在集計中の調査成果は、結果レポートにまとめ、次号の会報に同封して報告します。
担当者から一言
生物多様性保全部 萩原正朗
侵略的外来種のアリが身近なところで報告されはじめています。自然観察の際にぜひアリに注目をお願いします。
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