2020.03.06(2020.03.09 更新)
IUCNの専門家がジュゴンの調査計画を緊急提案
読み物
▲このような調査が南西諸島全域で望まれる。 (図提供:ジュゴンネットワーク沖縄)
テーマ:生息環境保全モニタリング絶滅危惧種
フィールド:沖縄島西海岸
昨年3月にジュゴンが1頭、沖縄島西海岸で死亡しました。ジュゴンの南西諸島個体群はこの種の北限の集団であり、絶滅のおそれが高いと危惧されてきました。
4月に環境省により八重山諸島などにジュゴンの目撃事例があることが公表されたものの、合計しても生息数が大変少ないことは否めなく、どこに何頭いるのかなど現状が把握できていません。
これらの状況を鑑みて、IUCNの海牛類専門家グループは、日本政府、沖縄県、NGOなどが研究・調査活動を行うに際して参考となるような「調査計画」をつくり、12月に「日本産ジュゴン個体群の調査計画」として公表しました。
即時に取り組むべきこととして、漁業者から情報を得ること、海草の分布状況を把握すること、ジュゴンあるいはその食み痕の市民による観察例を報告・記録するためのスマートフォンのアプリケーションの作成と応用、環境DNAやドローンの活用など多くの提案がされました。
http://locus39.net/Japanese_Dugong/(日本語版あり)
担当者から一言
保護部 安部真理子
予算を持つのは日本政府や沖縄県ですので早期に実行していただくことを願っています。