2019.10.30(2019.10.30 更新)
宝生能楽堂で「日本の伝統文化」と「日本の希少な動物たち」のつながりを知る展示
イベント告知
専門度:
テーマ:伝統文化
事務局長・支援企画の鶴田です。
皆さん、日本の伝統芸能「能」はお好きですか??
東京の水道橋にある宝生能楽堂で「日本の伝統文化のなかに生きる動物たち」のパネル展示をスタートしました。
イヌワシの保護活動をご縁にご協力いただいている多摩動物公園、伝統芸能の道具ラボのみなさんとともに「自然と伝統文化」の関わり、絶滅危惧種の保全や生き物たち由来の伝統芸能の道具の継承に向け、協働で調査や保全活動イベントを開催している取組の一環で、今回は能と生きものたちのつながりを解説・展示しています。
能楽の宝生流ではイヌワシやクマタカなどの希少な猛禽類の羽根でできた多数の羽団扇を代々大切に受け継がれており、天狗が8人もそろい踏みする『鞍馬天狗』やコサギの羽根を頭に冠した「鷺冠」が使われる『鷺』などの演目も上演しています。
今回の展示では、パネル解説とともに井の頭自然文化園からのコサギの羽根の譲渡で復元された鷺冠の実物もあわせて展示され、能の鑑賞にあわせて伝統文化に生きる日本の生き物たちのつながりについても関心を持っていただく機会になっています。
これからも日本の伝統文化の継承とともに、日本の生き物たちとのつながりが保てるよう、野生動物の保護活動への御協力を呼び掛けています。 展示は、12月末まで宝生能楽堂での公演日にご覧いただける予定です。期間中多数の能と狂言の公演が予定されています。
公演チケットはWEBや電話で様々な席種から申し込めます。 ぜひ、自然と能や狂言のつながりを体感してみてください。
展示概要
場所 | 宝生能楽堂(東京都文京区本郷1-5-9)ロビー |
---|---|
期間 | 2019年10月24日~12月下旬(予定) |
2018年3月に多摩動物公園で実施したイベント・シンポジウムについては以下をご覧ください。