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2019.10.23(2020.05.25 更新)

日本初のホープスポットに辺野古・大浦湾一帯が認定されました

解説

テーマ:海の保全

フィールド:

「辺野古・大浦湾 ホープスポット」の署名をして、日本初のホープスポットを支えるサポーターになってください!

「辺野古・大浦湾 ホープスポット」の署名をする!(Change.orgのページに移動します)

※ 紙の署名用紙はこちらのPDFをご利用ください

Hope Spot とは

2019年10月、辺野古・大浦湾一帯が日本初の「ホープスポット」(希望の海)に加わりました。

このプロジェクトを進めるミッション・ブルーを立ち上げたのは、世界的に有名な海洋学者のシルヴィア・アール博士です。世界で最も重要な海域をホープスポットに設定し、“保護の網”をかけることを2009年から実施しています。現在は世界で約110カ所以上がリストアップされ、辺野古・大浦湾一帯が日本で初めて認定されました。対象の範囲は、辺野古・大浦湾を中心にした天仁屋から松田までの44.5平方キロメートルの海域です。


ホープスポット(Hope Spot)について

シルビア・アール博士からのメッセージ(You Tube)

ホープスポット認定についてのプレスリリース(日本自然保護協会)

 

辺野古・大浦湾一帯は世界的に豊かな海

辺野古・大浦湾一帯は、世界的にも豊かな生物多様性を誇る宝物のような海です。

大浦川、河口にはマングローブと干潟が見られ、浅瀬には沖縄本島周辺で最大規模を誇る海草藻場、沖には泥場や砂地が広がり、湾内には息をのむほど美しいサンゴ礁が生き物たちの「命のゆりかご」として発達しています。大浦湾で確認されている生き物は5334種。そこには262種もの絶滅危惧種が含まれています。

この海には天然記念物のジュゴンが棲み、絶滅危惧種のウミガメ類が産卵のために上陸します。遺伝的に特異なチリビシのアオサンゴ群集、サンゴ礫が付着して成長する鍾乳洞など、貴重な自然が数多く残されています。

辺野古・大浦湾 生きものたちの物語(会報『自然保護』No.547(2015年9・10月号))

 

この海を埋め立てる計画が進んでいます

しかし日米両政府は今、辺野古・大浦 湾の海を埋め立てて新しい基地を建設しようとしています。本格的な工事は2017年4月より進んでいます。これまでに埋め立ての3%が進んでいると言われていますが(※)、環境への影響はより広い範囲に及んでいる可能性があります。このままでは、この豊かな環境が損なわれてしまいます。

※2019年7月時点

 

日本初のホープスポットのサポーターになってください!

いま、工事を止めないと、登録されたばかりの辺野古・大浦湾一帯のホープスポットの価値が損なわれてしまいます。そのためには、いま、あなたの協力が必要です。

署名に賛同して、日本初のホープスポットを支えるサポーターになってください!

日本初認定!「辺野古・大浦湾 ホープスポット」〜希望の海のサポーターになろう!〜

※ 紙の署名用紙はこちらのPDFをご利用ください

 

ホープスポットの提案者、シルビア・アール博士からのメッセージ

ホープスポット(Hope Spot)とは

ホープスポット(Hope Spot:希望の海)は世界的な海洋学者として名高いシルビア・アール博士が率いるNGO「ミッション・ブル―」が行っている活動で、世界的に重要な海をホープスポットとして登録し、保護の網をかけることを、2009年から実施しています。

「海を守るという願い」―シルビア・アールによるTED Prize 講演

ホープスポット登録を希望する団体は、その海域に生息する絶滅危惧種、新種、生物の移動など生物多様性生物に関する情報、文化的な価値に関する情報、観光価値、美しさ、教育プロジェクトや科学的研究の有無、ホープスポットに登録された際に地域住民の支援が得られるかどうか、政府による海の保護に関する情報などを、申請書の質問に答える形で提出します。

アール博士をはじめとし、国際自然保護連合(IUCN)の海洋保護区の専門家であるダン・ラファロイ博士、IUCNの公海政策の専門家であるクリスティナ・ギルデ博士など14名の海洋学者からなるホープスポット協議会で審査されます(審査は年に2回、審査期間は2か月ほどで、内容について協議会から問い合わせがあることもあります)。

世界に誇ることができるのに十分な科学的価値、文化的・歴史的・精神的価値、人間活動による影響をくつがえすことができる可能性のある海域、これから一緒に守っていこうとする地域のサポートがあると認められた場所が登録されます。

世界中にある全てのホープスポットの力を集めれば、国の政治的リーダーや政策決定者が無視できないようになり、海の保全の役に立つ力になります。

アール博士はナショナルジオグラフィック協会所属の探検家であり(National Geographic Society Explorer in Residence)、New York Timesからは「生きる伝説」と呼ばれ、Time Magazineからは「惑星の最初の英雄」と呼ばれています。海洋探検家かつ海洋学者であり、数々の講演を行い、多くの本を執筆してきました。NOAA(米国大気海洋局)のチーフサイエンティストをつとめたことがあり、深海の探検と研究を進めるDeep Ocean Exploration and Research(DOER)を立ち上げ、Sylvia Earle Alliance (S.E.A.) や ホープスポットと呼ばれる海洋保護区を世界中に設置し海の保護を広めていくための組織ミッションブルーを立ち上げた人物です。

これまでホープスポットにはアンダマン諸島(インド)、ベーリング海の深場の渓谷(太平洋北部)、バハマのサンゴ礁、グレートバリアリーフのコーラルシー、メキシコ湾、モントレー湾など世界のさまざまな地域のサンゴ礁が広がる浅い海から氷の張る南極や北の海、海山や深海など多様な海が登録されています。

ホープスポット登録地の1つであるバハマのエッグアイランドではディズニー社のクルーズ船の寄港計画を追い出し、そこに二度と開発の計画が来ないよう保護の網をかける意図でホープスポットに申請が出され登録されています。ニュージーランドのホープスポットでは、マウイイルカとセッパリイルカの混獲を防ぐためにパブリックコメントを集めるなどの取り組みを進めています。

 

資料

Hope Spot 事務局のリリースペーパー

MissionBlue_Henoko-ouraBay-hopespot-pressreleas-English(267KB)

ミッションブルー_辺野古・大浦湾ホープスポット-プレスリリース(315KB)

 

HopeSpot申請にあたってのサポートレター

ジュゴン保護キャンペーンセンター(SDCC)(140KB)

吉川秀樹氏(個人)(172KB)

東恩納琢磨氏(じゅごんの里代表)(177KB)

 

シルビア・アール博士からのメッセージ(You Tube)

 

参考リンク

海を守ることで、世界の希望も守りたい『 辺野古・大浦湾を日本初のHope Spotに!』(会報『自然保護』No.571(2019年9・10月号))

辺野古・大浦湾 生きものたちの物語(会報『自然保護』No.547(2015年9・10月号))

「海を守るという願い」―シルビア・アールによるTED Prize 講演

 

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